交通部(日本の国土交通省に類似)中央気象署は23日深夜、今年(2026年)の台風12号に対する海上台風警報を発表しました。その後24日未明、世界気象機関(WMO)の枠組みにおける熱帯低気圧地区特別気象センター(RSMC)の「RSMC東京台風センター(気象庁)」は、この台風を「ノウル(NOUL、台湾華語名:紅霞)」と命名しました。中央気象署は、台湾の基準で「軽度」の台風に発達した台風12号(ノウル)は24日夜から25日にかけて台湾に最も接近する見込みだとし、人々に対し、強風や豪雨、高波への警戒を呼びかけています。
「軽度」の台風12号は24日午前、台湾最南端の鵝鑾鼻の南東から約400キロメートルまで接近し、時速20キロ余りの速さで西北西へ進んでいます。中心付近の最大風速は毎秒20メートル、7級の風(毎秒13.9〜17.1メートル)の暴風域は半径80キロとなっています。
気象予報センターの林秉煜・科長は、台風12号は中心構造がしっかりしており、今後さらに発達する可能性があるほか、暴風域の範囲も拡大する恐れがある。そのため、台風の中心付近では4~6メートルの高波が発生する可能性があると指摘。バシー海峡、南シナ海の東沙島(プラタス島)周辺海域、台湾海峡南部で作業を行う船舶に対し、厳重な警戒を呼びかけました。
台湾沿岸の波の高さについては、24日正午時点で、南東部・台東や離島・蘭嶼周辺では1メートル程度にとどまっています。しかし、台風12号は徐々に移動し勢力を強めており、特に24日夜から25日にかけて台湾に最も接近する見込みだとして、林・科長は海辺での活動を行う人々に対し、高波やうねりに伴う危険に十分注意するよう呼びかけています。
林・科長は、「24日夜から25日朝にかけて、台風12号は台湾の南東側から南西側へと移動する見込みで、24日午後8時から25日午前8時ごろにかけて、台湾本島の陸地に最も接近するとみられている。25日午前8時の時点で、台風12号は鵝鑾鼻から約300キロの位置まで接近する見込みだ。そのため24日夜には台湾周辺の波が高くなり、東部・花蓮や台東、南部の沿岸では2メートルを超える波が予想されている。特に蘭嶼や台湾最南端・恒春半島では、波の高さが3メートル以上に達する可能性がある。24日夜から25日にかけて、台風12号が次第に接近し、勢力もさらに強まることから、台湾の東側や南西地域では徐々にうねりが発生する見込みだ」と説明しました。
幸い、中央気象署の予報では、台風12号は25日午後には次第に台湾から遠ざかる見込みです。また、勢力を強めて台湾の基準で「中度」の台風となり、暴風域の半径が180キロまで拡大した段階では、中国の広東・広西沿岸付近に接近していると予想されており、その時点で台湾は海上台風警報の対象範囲から外れる見通しです。
24日正午時点で、台湾の西側では引き続き曇りから晴れの天気となっていますが、東側ではすでに対流雲が流れ込み続けており、蘭嶼や恒春半島でも断続的なにわか雨が観測されています。今後、花蓮・台東で降雨の確率が高まり、局地的に強い雨となる可能性がある見込みです。特に24日夜から25日にかけては、花蓮・台東や恒春半島で局地的に大雨や豪雨となるほか、南部でも局地的な大雨に見舞われる恐れがあるとして、注意が呼びかけられています。
さらに、台風12号が台湾に影響を及ぼす期間は、台湾の北側および南側の沿岸部や開けた場所、各離島で、8~9級(毎秒17.2〜24.4メートル)の強い突風が吹く可能性があるほか、蘭嶼、離島・緑島、恒春半島では、9~10級(毎秒20.8〜28.4メートル)の強風が吹く恐れがあります。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)