中華民国国軍の年度定例軍事演習「漢光42号」が8月5日から正式に始まりました。国防部(防衛省)の顧立雄・部長(大臣に相当)は、立法院(国会)の答弁の際、6月の「即時戦闘準備演習」、7月の「連合防衛演習」に続く、今回の「漢光演習」について、いずれも実戦的な訓練モデルを通じた「想定はあるが、台本はなし」という状況下において、連続する各種状況に対し、部隊指揮官の作戦判断や命令について検証するものだと説明、訓練は戦力の根源であり、「最良」という評価は存在せず、あるのは「より良く」という考えのみだとして、国民の支持を希望しました。
しかしながら、「漢光演習」の開始と共に、中国人民解放軍が4日から台湾海峡周辺の空海域で、「連合戦備パトロール」を実施、「漢光演習」の進行を妨げようとしている意図ではないかと見られています。
これに対し、顧・国防部長は、中国による台湾への妨害行為は今に始まったことではなく、「連合戦備パトロール」も今回が初めてではないとして、「演習期間における、中国のこうした嫌がらせに対しては、我々は関連の対策案をもっている。中華民国国軍は中国による嫌がらせによって演習を中断することはない、計画通りに実施する」と強調しました。
このほか、顧・国防部長が7月31日、メディアの取材に対し、最近、来台し中華民国国軍のサポートを行うアメリカ軍関係者が増えていることを匂わせたことから、今回の「漢光演習」に対するアメリカ軍の参加、協力の有無について関心を呼んでいます。これに対し、顧・国防部長は明言を避けた上で、台湾とアメリカの軍事交流は日増しに緊密になっていると強調、「我々はアメリカ軍の実戦経験を学ぶことで、国軍の作戦能力を引き上げている。友好国と協力し、軍備の整備、戦いへの備えを強化することに前向きだ」と説明しました。
5日は「漢光演習」の初日でしたが、立法院(国会)は国防部に対し、報告をするよう求めたことから、このことが演習に影響を及ぼすかどうか関心を呼んでいます。これに対し、顧・国防部長は「立法院の監督もまた、国防部の取り組みに対するサポートだ」と強調しました。
(編集:駒田英/許芳瑋/本村大資)