アフリカのウガンダ共和国が「一つの中国原則」に基づき、中華民国(台湾)のパスポートを所持する国民に対して不当な要求や妨害を行っていることについて、イギリス・ロンドンに本部を置く、中国に対する政策を協議する超党派の国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」が声明を発表して懸念を表明するとともに、これは中国側の政治的な要求と関係があるとの見方を示しました。これを受け、外交部(外務省)は18日、IPACが台湾のために声を上げてくれたことを歓迎し、感謝の意を示すとともに、ウガンダ政府に対し、政治的な要因によって双方の正常な交流や利益に影響を及ぼすことのないよう改めて呼びかけました。
これは先ごろ、ウガンダの空港で、台湾人が入国しようとした際に、入国審査官がパスポートを差し押さえたほか、いわゆる「一つの中国原則」を理由に不当な要求を行ったものです。この件に対しIPACは懸念を示し、声明を発表。声明では、これは明らかに強制的な差別行為にあたり、主権国家である第三国が圧力に屈し、中華人民共和国の政治的要求を執行しているとみられると強調。同国が有効な中華民国のパスポートを恣意的に拒否し、旅行者に対して自国の管轄外の当局が発行した証明書の提示を強要することは国際民営航空機関(ICAO)の指針を含む、国際民間航空基準に列挙された無差別の基本原則に違反しているとしています。
このほか、一部のメディアの報道によりますと、台湾南部・高雄市の「尼布恩合唱団(ニブン合唱団/Nibun Chorus)」がスウェーデンで開催された「世界合唱大会」に参加した際、大会スタッフと見られる人物が、会場外で我が国の国旗を掲げて支持を表明しようとしたスウェーデン市民を阻止し、記者の取材の自由を妨害した疑いがあるとしています。
これについて、外交部欧州司(局)の黄鈞耀・司長(局長)は、外交部はこの件について深く憂慮しており、すでに現地の関連する在外公館に対し、状況の把握と主催者側への厳正な立場表明を指示したと明かしました。その上で、主催団体に対し、大会の包容性を維持し、市民の自由な表現やメディアの取材の権利を尊重するよう呼びかけました。
黄・司長はまた、関連する大会はオリンピックではないため、いわゆる「オリンピック方式」を適用すべきではないと強調。我々は引き続き適切なルートを通じて関係機関と交渉を行い、台湾側の参加団体に「オリンピック方式」を押し付けるべきではないとし、台湾の政府および民間団体が、国際的な活動に平等に参加する権利を守っていく方針を示しました。
外交部は、ニブン合唱団など出場した台湾チームが自信に満ちた優れたパフォーマンスで好成績を収め、国際社会に台湾の文化的ソフトパワーを見事に示し、「音楽外交」において、輝かしい成果を残したことを高く評価し、改めて祝意を表しました。外交部は同時に、今後も引き続き、台湾の芸術文化団体が国際交流を拡大し、台湾の国際的な知名度を高めることを引き続き固く支持・支援していくと強調。これにより、台湾の多様で豊かな文化と活気あふれる社会を世界と共有し、芸術や文化交流を通じて世界が台湾を目にする機会を広げていくということです。
(編集:中野理絵/呂学臨/本村大資)