韓国南西部・光州(クァンジュ)で9月5日から11月15日まで開催予定の現代美術の国際美術展覧会「光州ビエンナーレ」において、主催者が「台湾パビリオン」の名称を、国立台湾美術館の英語名「National Taiwan Museum of Fine Arts」の略称「NTMOFA」に変更して準備を進めていることが判明し物議を醸しています。
このことを受け文化部(日本の文部科学省に類似)は17日に声明を発表し、主催者の「光州ビエンナーレ財団(Gwangju Biennale Foundation)」が「台湾パビリオン(Taiwan Pavilion)」の名称を一方的に「NTMOFA」に変更することで、国立台湾美術館と参加アーティストが契約に基づいて展示準備を進める上で支障が生じていると厳しく批判しました。文化部はまた、「Taiwan Pavilion」の名称で参加する方針を堅持すると強調し、今後も前向きな回答が得られない場合には、権利を守るため、必要なあらゆる措置を講じる可能性を排除しないとしています。
文化部はその上で、台湾は国際的に特殊な立場に置かれているため、各種国際交流や国際的な活動への参加において、不公平な扱いを受けることが少なくない。一方で今回の問題は、民主主義の記憶が深く刻まれた光州で起きたものだと指摘。そして、「光州ビエンナーレ」は民主主義、人権、そして「光州精神」を歴史的な基盤として掲げているにもかかわらず、主催者側が政治的な審査ともいえる対応を取り、これまでの書簡のやり取りや契約など双方が合意した内容を顧みなかったとし、こうした対応は民主主義国家が共有する基本的な価値と精神に背くものだと強く非難しました。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)