外交部(外務省)が今年ヨーロッパで展開している一連の文化イベント「台湾文化in欧州2026」および文化部(日本の文科省に類似)が推進する「2026欧州台湾文化年」に呼応するため、頼清徳・総統が会長を兼任する「中華文化総会」は9月11日と12日、ポーランドの都市ウッチ(Lodz)とオポーレ(Opole)でそれぞれ「Taiwan Day(台湾日)」と題したイベントを開催するということです。イベントには、コンテンポラリーダンスカンパニー「何暁玫Meimage Dance(ミーイメージ・ダンス)」、伝統芸能と現代劇を融合させた舞台芸術団体「雷昇伝芸劇団(Lei Sheng Art Group)」、そして100年以上の歴史を持つ北管(台湾の漢民族の伝統音楽の一種)の団体「台北共楽軒」を招き、台湾の陣頭(お祭りなどで行われる伝統武芸)や北管、コンテンポラリーダンスをヨーロッパに届けます。
中華文化総会は8月31日、「Taiwan Day」の記者会見を開き、台北共楽軒と雷昇伝芸劇団が会場でパフォーマンスを披露しました。雷昇伝芸劇団は今回のポーランド公演のため、地獄の獄卒である「七爺、八爺(謝将軍、范将軍)」を新たに制作。会場では開眼儀式が行われ、共楽軒が演奏する北管の太鼓や銅鑼の音とともに披露されました。今後、「七爺、八爺」は門神「風童、火将」とともに海を渡り、4体の「神将」がポーランドの街頭を練り歩く予定です。
中華文化総会の副会長として出席した蕭美琴・副総統は、台湾を取り巻く外交環境は「本当に非常に厳しい」と述べ、多くの複雑な課題にも直面しているが、台湾の人々が人と友好的に接し、世界の友人たちと心を通わせ、交流したいという思いは、これまで変わっていないと語りました。
蕭‧副総統は、今回、中華文化総会が東ヨーロッパへ届けるのは公演だけではなく、文化という「非常に温かく、力強い力」を通じて、より多くのヨーロッパの人々に台湾を知ってもらい、台湾のさまざまな姿を見てもらうことを目指している。さらに、ヨーロッパの人々の心の中に「台湾を自分の目で見に行こう」という思いの種を蒔きたいと述べました。
蕭・副総統はまた、台湾にはさまざまな伝統や民間信仰がある一方、非常に創造性に富んだ現代アートもあり、タピオカミルクティーや小籠包といった日常の食生活にも、台湾の人々の共通の記憶が刻まれ、自由や民主主義、開かれた社会を愛する台湾の特徴が表れていると強調。そして、訪問団に対し、「ソフトパワーを通じて、文化を通じて、互いの絆と理解を深めていきましょう。そして、Taiwan Dayのイベントがヨーロッパで成功裏に開催されることを願っています。皆さんは全員、台湾外交の代表であり、皆さんは全員、台湾の顔でもあります。台湾の民間の力を結集し、世界と友達になろうという思いを、共に広げていきましょう」とエールを送りました。
文化部の王時思・次長(副大臣)は、文化部は引き続き映画や文学、ダンス、舞台芸術をヨーロッパに届け、国際社会に多様で自由、活力にあふれる台湾を知ってもらいたいと述べました。
外交部の呉志中・政務次長(副大臣)は、文化は「人を惹きつける」だけでなく、何よりも「人の心を動かす」ことが重要だと述べました。台湾が海外に進出していく際には、圧力に直面することも避けられないが、「国際的な友人の心をつかむ」ことが、今回の訪問の重要な目的の一つだと話しました。
「Taiwan Day」は9月11日にまずウッチで開催され、台北共楽軒と雷昇伝芸劇団が「台湾陣」を披露します。会場には台湾をテーマにしたマーケットも設けられ、10を超える出店者がタピオカミルクティーや水餃子、台湾茶、台湾のスナック、衣料品や生活用品などを販売します。中華文化総会はまた、文化外交大使の象徴とされるキャラクター「a-We(アウィー)」のポーランド版を特別に制作します。9月12日はオポーレに会場を移し、台北共楽軒、雷昇伝芸劇団、何暁玫Meimage Danceが共同で「黙島進行曲」を披露します。ポーランドの人々に、神将や北管、コンテンポラリーダンスから台湾グルメまで、台湾文化を間近で知ってもらう機会になるということです。
(編集:許芳瑋/豊田楓蓮/本村大資)