楊双子氏が執筆し金翎(Lin King)氏が英訳した小説『台湾漫遊録(邦題:台湾漫遊鉄道のふたり)』が2026年「国際ブッカー賞(International Booker Prize)」を受賞したことを受け、台湾文学およびその翻訳作品が国際社会で大きな注目を集めています。文化部(日本の文科省に類似)の李遠・部長(大臣)はイギリス訪問最終日となる9日、ロンドンでブッカー賞基金会のギャビー・ウッド(Gaby Wood)チーフ・エグゼクティブと会談。国際ブッカー賞が出版や翻訳市場に与える波及効果について意見を交わしたほか、来年新設される子ども向けの児童ブッカー賞に関するノウハウを学びました。李・部長は、台湾の絵本賞に児童ブッカー賞のような子どもの審査員制度を取り入れることについて「今すぐにでも実施できる」と意欲を示しました。
李・部長は、『台湾漫遊録(邦題:台湾漫遊鉄道のふたり)』の受賞は台湾の作家を勇気づけただけでなく、文化部に翻訳者の役割を改めて再考させるきっかけになったと表明。ここ数日間、イギリスの作家、翻訳家、出版界の専門家と交流する中で最も知りたかったのは、一つの作品が受賞したことを受けて、いかに台湾のさまざまなジャンルの文学をさらにイギリスに紹介し、より多くの作品を目にしてもらうかということだと語りました。
ウッドCEOは、国際ブッカー賞が約10年前に制度を変更し、作家の功績全体を表彰する方式から、1つの翻訳作品を顕彰し、著者と翻訳者が賞金を折半する方式に転換したことを説明。この変更は、読者に翻訳文学をより多く読んでもらうだけでなく、出版社に対して翻訳作品が出版に値するものであるという確信を持たせることを目指したものであると語りました。
(編集:呂学臨/本村大資)