マレーシア・ボルネオ島の北部サバ州の農業・水産・食品産業大臣を努めるジャマウィ・ジャアファル(Jamawi Ja’afar)氏が、訪問団を率いて台湾を訪れています。
外交部(外務省)の林佳龍・部長(外相)は11日、フェイスブックへの投稿で、ジャマウィ氏の表敬訪問を受けた際、台湾が発展させてきたスマート農業やスマート医療、人材育成の成功事例を紹介したと明らかにしました。また、台湾とサバ州が協力と交流を一層強化し、双方の人々により多くの恩恵をもたらすことに期待を示しました。
林・部長は10日、外交部で、台湾を訪問中のジャマウィ氏の表敬訪問を受けました。林・部長はフェイスブックへの投稿で、東マレーシアは台湾からそれほど遠くないが、ジャマウィ氏にとって今回が初めての台湾訪問になると紹介。今回の訪問を通じて、台湾の科学技術、農業、医療分野における発展の成果について、より深く知ってもらうことに期待するとともに、今後も台湾とサバ州が交流を拡大し、協力を深めることで、双方の関係をより緊密なものにしていきたいとの考えを示しました。
外交部の蕭光偉・報道官は、「外交部は引き続き、『総合外交』の戦略に基づき、各国の政府や各界との交流・協力を推進していく。こうした取り組みを通じて、台湾への理解を深めてもらうとともに、双方の実質的な協力分野をさらに広げていきたい」と述べました。
林・部長は訪問団に、外交部が推進する「栄邦計画(国交樹立国との協力を強化し、共に繁栄を目指す国際協力の枠組み)」について説明し、台湾は情報通信技術(ICT)産業や半導体産業で高い優位性を有しているほか、こうした科学技術力を農業や医療の分野にも導入していると強調しました。そして、台湾はこれまでに豊富な経験を積み重ね、それらを統合して包括的なソリューションとしており、国際協力を通じて、国交樹立国や理念を共有する国々と台湾の発展の成果を共有していきたいとしました。具体的には、スマート農業の分野では、AI(人工知能)の活用や自動化設備、データ分析の経験を共有し、生産効率の向上や食料安全保障の強化につなげていく。また、スマート医療の分野については、台湾のスマート医療を統合したソリューションを共有し、医療サービスの水準向上につなげる。さらに、人材育成では、大学や産学連携を通じて、長期的な人材交流と育成の仕組みを構築していきたいと投稿しました。
林・部長はそして、サバ州は農業や漁業の資源が豊富で、マレーシアの重要な農水産物の生産拠点となっていると指摘。また、現在サバ州では食料自給率の向上に積極的に努めているほか、農業生産や水産加工、コールドチェーン技術の強化にも努め、農水産物の付加価値をさらに高めようとしている。さらに、サバ州には豊かな観光資源があり、台湾と同じように山と海が織りなす自然環境に恵まれているほか、両地域の間には直行便も運航されていると説明し、今後、観光分野での交流についても大きな協力の可能性があると投稿しました。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)