蕭美琴・副総統は招待を受け、イタリア南部のヴェントテーネ島(Ventotene)を訪問しています。これについて外交部(外務省)の蕭光偉・報道官は11日、蕭・副総統は招待を受け、外交部の林佳龍・部長(大臣)とともに現在開催中の「第2回ヴェントテーネ欧州自由・民主主義会議」に出席していると説明。総統府の郭雅慧・報道官もそれを認め、今回の訪問について、総統府は蕭・副総統が帰国した後、適切なタイミングで対外的に説明すると明らかにしています。
蕭・副総統は去年(2025年)11月にも、林・部長の同行の下、中国に対する政策を協議する超党派の国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の招待を受けブリュッセル年次総会に出席し、「台湾は国際情勢が大きく揺れ動く中で、信頼できるパートナー」と題して講演しました。
林・部長は外交部長に就任後、これまでにもたびたび訪問団を率いてヨーロッパを訪れており、去年9月にはイタリアのローマ、今年(2026年)6月にはイタリアのミラノを訪問するなど、台湾と理念の近いパートナーとの協力関係強化に継続的に取り組んでいます。
このほか、イタリアの大手通信社・ANSA通信は、欧州議会のピナ・ピチェルノ(Pina Picierno)副議長が台湾時間11日未明(現地時間10日夜)、蕭・副総統がイタリアのヴェントテーネ島に到着し「第2回ヴェントテーネ欧州自由・民主主義会議」に参加したと発表し、「中国には干渉する権利はない」と強調したと報じました。
ANSA通信やピチェルノ副議長がSNSに投稿した動画によりますと、ピチェルノ副議長は会議の中で、蕭・副総統の到着が遅れたのは、これまで公表されていなかった議題の一つがあったためだと説明し、「台湾の蕭美琴・副総統がたった今、ヴェントテーネ島に到着したことを喜びと共に発表する。私たちの『自由と民主主義の会議』に招待できたことを大変光栄に思う」と述べ、会場からは大きな拍手が沸き起こったということです。
ピチェルノ副議長はまた、蕭・副総統の出席について事前に公表できなかった主な理由は、介入しようとする存在がいたためで、それは「中国政府」だったと指摘。
ピチェルノ副議長は続けて、「私は、中国を含めた誰であっても、ここで誰が発言できるのか、できないのかを決めることはできないと明確に伝えたい。ヴェントテーネ島は、自由、抵抗、そして民主主義を象徴する場所だ。権威主義の脅威に日々さらされながらも、それに立ち向かい、自らの自由と民主主義を守っている人々の声に耳を傾けられることを、私たちは大変誇りに思う」と強調しました。
「ヴェントテーネ欧州自由・民主主義会議」は、ピチェルノ副議長が2025年に立ち上げ、世界各地の反体制派や運動の提唱者、欧州各界のリーダーを招き、権威主義にどう立ち向かい、民主主義を守っていくかについて議論する場を設けてきました。今年の会議は9月10日から12日にかけて開催され、出席者には、2022年のノーベル平和賞受賞者で、ウクライナの人権団体「市民自由センター」の代表を務めるオレクサンドラ・マトイチュク(Oleksandra Matviichuk)氏も名を連ねています。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)