台湾の文化部と、フランス学士院を構成する5つのアカデミーの一つ、倫理・政治学アカデミーが共同で設立した「台仏文化奨」の第29回授賞式が、フランス現地時間14日夜、フランス・パリのフランス学士院で開催されました。今回の受賞者は台湾北部、新北市の私立淡江大学フランス語学科の呉錫徳・名誉教授と、パリ・ソルボンヌ大学歴史学科のヴィクトール・ルーゾン(Victor Louzon)副教授です。
文化部(日本の文科省に類似)の李遠‧部長(大臣)は、「自由とヒューマニズムの精神は、台湾と国際社会が共に享受する重要な価値観だ」と述べ、両受賞者に敬意を表しました。そして、「淡江大学の呉・名誉教授は一生をかけ台湾にフランスを紹介し、ルーゾン副教授は、専門的な角度から台湾を世界に向け伝えてきた。二人は異なる方向から出発したが、ついに同じ文化の架け橋の上で交わることとなった」と称えました。
第29回「台仏文化奨」の授賞式は、折しも、台湾フランス文化基金会設立30周年のタイミングと重なりました。文化部の李・部長は、フランス学士院人文政治科学院で今年度主席をつとめるジャンダビッド・レビット(Jean-David Levitte)氏と共に進行をつとめました。歴代受賞者、フランス学士院の会員及びヨーロッパの政界、学術界、芸術界、文壇などから100人あまりが出席し、台湾とフランスの長期間に及ぶ文化交流の成果を見届けました。
李遠‧部長は挨拶の中で、台湾フランス文化賞は単なる栄誉にとどまらず、世代を超えた文化を受け継いでいく誓いでもある、と指摘。芸術、知識、人文的価値を通じ、台湾とフランスとの距離を縮め、異なる時代、異なる文化の創作者、研究者、教育者そして翻訳家がこの場で出会うことになる、と述べました。
授賞式終了後には、2006年の台仏文化奨受賞者で、人形劇師の大家であるジャンリュック・パンソ(Jean-Luc Penso)氏が、フランス学士院の大ホールで、台湾フランス文化基金会30周年を記念し、台湾の伝統的な人形劇である布袋劇(ポテヒ)を上演しました。
李・部長は、「目に見えているものは、ある芸術の形が、台湾からフランスにもって来られたということだけにとどまらない。ある一つの文化が、他の誰かによって鑑賞され、大切にされ、最終的に人生にとっての一部分になるというストーリーを目にしているのだ。これこそ、文化交流が最も心を打つ点だ」と指摘しました。
(編集:駒田英/呂学臨/本村大資)