台湾文学に再び国際的な朗報が届きました。台湾の作家、平路氏の小説「東方之東」の英訳版「To the East of the East」が、2026年「第77回全米図書賞」翻訳部門のロングリスト(1次候補)にノミネートされました。
これについて、イギリスとフランスでの文化関連の日程を終え、16日に台湾に帰国した文化部(日本の文科省に類似)李遠‧部長(大臣)は、飛行機を降りたばかりのところでこの朗報を知ったとし、「平路氏の作品は早期に世界に見つけられるべきだと以前から思っていた。今回の候補入りで、台湾文学が改めて国際的な注目を集めることになった」と述べました。
全米図書財団(National Book Foundation)は現地時間15日、2026年の「全米図書賞(National Book Awards)」翻訳部門のロングリスト(1次候補)10作品を発表。
台湾の作家、平路氏の「東方之東」を、シンガポール籍のジェレミー・ティアン(程異、Jeremy Tiang)氏が英訳し、独立系出版社「World Editions」から出版された英訳版「To the East of the East」がノミネートされました。
これは、楊双子氏の「台灣漫遊録(日本語版:台湾漫遊鉄道のふたり)」の英訳版「Taiwan Travelogue」が2024年に全米図書賞の翻訳部門で受賞して以来、台湾文学が再び同賞から評価されたことになります。
文化部によりますと、平路氏の「台湾3部作」は、文学を通して台湾の歩みを描いた作品です。第1部の「東方之東」は文化部の翻訳助成プロジェクトの支援を受け、最終作の「夢魂之地」は台湾文学金典賞の大賞を受賞しています。翻訳者のジェレミー・ティアン氏は、長年にわたり台湾文学の英訳に取り組んでおり、今年11月にも台湾を訪れ、翻訳者ワークショップの講師を務める予定です。
全米図書賞には、小説、ノンフィクション、詩、翻訳文学、児童文学の5部門があります。今年の翻訳部門には159作品の応募があり、最終的に10作品がロングリスト(1次候補)に選ばれました。最終候補5作品は10月6日に発表される予定で、受賞作は11月18日にアメリカ‧ニューヨークで行われる第77回全米図書賞授賞式で発表されます。
(編集:許芳瑋/中野理絵/本村大資)