今日ご紹介するキーワードは「小綠人」。
これは、台湾で見かけたことがない人はいない、とても有名な“人”です。わかりましたか?そう、台湾の交差点でよく見かける、歩行者信号の“緑の小人”のことです。
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昨日、3月18日は「小綠人(緑の小人)」の誕生日でした。
台湾の歩行者信号も日本と同じように“赤の小人”と“緑の小人”で表示されますが、日本とちょっと違うのは、台湾の歩行者信号は青になると“緑の小人”が“歩く”んです。そして同時に信号が赤に変わるまでの秒数も表示されるんですが、その秒数の残りが少なくなり、もうすぐ赤に変わるという頃になると、“緑の小人”も“小走り”になるんです。
歩行者信号に赤い小人と帽子を被った緑の小人のシルエットが最初に登場したのは1961年、当時の東ベルリンですが、この動くアニメーションタイプの歩行者信号を最初に作ったのは実は台湾なんですよ。
1998年に台北市が、歩行者が信号をより理解しやすくするために、それまで動かず固定された歩行姿勢だった“緑の小人”の表示に「カウントダウン表示」と「“緑の小人”が歩くアニメーション」のデザインを加えたんです。
その方法は、7つの異なるパターンの人のシルエットを組み合わせ、パラパラ漫画の原理でまるで歩いているかのように見せています。
さらに、この“緑の小人”が、残りの秒数が少なくなると走り出すようにすることで、このアニメーションを通して歩行者に通行可能な残り時間が差し迫っていることをわかりやすく伝えるようにしました。
このカウントダウン機能付きの“緑の小人”の歩行者信号機は、世界初のアニメーション式歩行者用信号機として発明され、1999年3月18日に正式に運用が開始。その“動く緑の小人”の歩行者信号機が最初に設置された交差点、台北市のランドマーク、台北101の北東側の松智路と松壽路の交差点には、この“緑の小人”歩行者信号機についての説明が台湾華語と英語で書かれたパネルが設置されているんですよ。
そんな今ではすっかり台湾ではお馴染みのデザインで、近年は台湾土産のグッズのデザインにもなるほど人気の「小綠人(緑の小人)」ですが、実は先日、交通部が、この“緑の小人”の駆け足になる表示を今後、取りやめると発表したんです。
これはなぜかというと、そもそも青信号のカウントダウンや点滅の表示は、歩行者に急いで横断するよう促すものではなく、まだ横断歩道に入っていない歩行者に対して「横断歩道に入らないよう」注意を促すものであることから、信号が変わる前の“駆け足”の表示を止めて“点滅”に統一するということです。
確かに、信号が変わる前に“駆け足”の表示が出ることによって、「あ!走って渡らなきゃ!」と誤解してしまいそうですもんね…
ちなみに、実はこの“駆け足”の表示は、台湾全土で設定されているわけではないんです。交通部の資料によると、南部・嘉義県と、西の離島・連江県馬祖では、“駆け足”にはならず、点滅で表示されているんだそうですよ。
今後、台湾全土の歩行者信号の表示をこの嘉義県と馬祖の表示と同じスタイルに統一するというわけです。
交通部は、プログラムの修正が必要となる可能性もあるため、一定の準備期間が必要で、具体的なスケジュールは確定次第、改めて発表するとしていますが、今年(2026年)中には統一する方針であるとしています。
ですので、“駆け足”になる“緑の小人”を観たいという人は、早めに台湾に見に来てくださいね!
“駆け足”になる“緑の小人”は今後、徐々にいなくなってしまいますが、歩行者の安全を守るための取り組みですし、“緑の小人”が歩く姿はそのまま残りますので、これからも“緑の小人”の表示を守って、点滅し始めたら無理して渡ろうとせず、安全な横断をしてくださいね。