台湾は「美食大国」で知られるほど、台湾グルメは海外の観光客からも高い人気を集めていますが、最近、中国発祥で台湾でも食べられている伝統的な漬物「冬菜(とうさい)」を、ある日本人が「魔法のような味」と表現し大絶賛したことがネット上で話題になりました。
冬菜はその独特の風味から味の薄い料理に加える調味料として登場することが多く、例えばスープやお粥、炒め料理、蒸し肉、蒸し魚、おにぎりなどに加えることで味に深みが出ます。冬菜の作り方は、こうです。まず、キャベツや白菜といった野菜を細かく刻んでから天日干しし水分を抜き乾燥させます。その後、みじん切りのにんにくと塩、香辛料と一緒によく揉み込み、密封できる清潔な瓶や容器に入れます。そして約1か月間漬け込んで完成です!好みによってはにんにくを加えず作ることもでき、その場合「素冬菜(そとうさい)」と呼ばれます。ただ冬菜は味がかなり塩辛く塩分が多いため少量加えるだけで十分に風味を引き立てることができ、塩の代わりに適量摂取することで食欲増進や消化促進に役立つとされています。
そんな冬菜の魅力をSNSで発信し、話題になったある日本人がいます。その方は、台湾在住の方なのですが、南部・高雄を訪れた際に冬菜と出会い、その“魔法”のような味にすぐ魅了され「どうしてこんなにおいしいの?」と台湾華語で投稿。さらに、いろいろな食べ方を教えてほしいと呼びかけつつ、「トースト+マヨネーズ+冬菜」という組み合わせで食べていることも明かしました。このユニークな食べ方に投稿を見た台湾人は驚き、「高雄に住んでいるけど、冬菜をマヨネーズとトーストに合わせるなんて初めて聞いた」「冬菜がトーストに使われるなんて思いもしなかった」だとか、「50年以上生きてきて、こんな奇抜な食べ方は初めて」「衝撃の神レシピだ」などのコメントが相次ぎました。実際に試した人からは「本当においしい。ポイントは冬菜を入れすぎないこと。マヨネーズの甘みが塩味をやわらげてくれる」との声が。さらに日本人投稿者は「マヨネーズのほかに、クリームチーズと合わせてもおいしい」と追加でおすすめ。台湾人からは、「ピーナッツやサクラエビ、パクチーを加えることで味により奥行きが出て、とてもおいしかった」とか、「海苔の佃煮を加えたり、冬菜を軽く炒めてから使うのもおすすめだ」という意見が寄せられ、話題を集めました。
一方で、「台湾人だけどこの食べ物を知らない」との声も上がり、「台湾人なのに日本人におすすめされるとは」「この冬菜は南部でよく見かけるけど、北部にはあまりないのでは」といったコメントも見られました。
台湾メディアはこの話題を紹介した記事の中で、「購入時には、茶褐色の色が濃く、香りがよく、異臭のない正規ブランドの商品を選ぶのが望ましい」と紹介しています。
皆さんも、もし台湾に来られた際は、スーパーや市場で売られているかをチェックしてみても良いですし、自宅で作って台湾の味を楽しんでみても良いですね。もしご自身で作ってみたいという方は、材料として「キャベツ1玉、にんにくのみじん切り30g、塩大さじ1、それにお好みで入れたい香辛料」をご用意ください。そして先ほど説明した手順で作っていくとトリコになる「魔法のような味」の完成です!

「台湾冬菜」
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今年も早いことに、あと少しで4月に突入です!そんな丁度今の時期、毎年3月から4月にかけて台湾中部・彰化市に位置する高さ97mの山「八卦山」では、タカの一種「サシバ(台湾華語:灰面鵟鷹)」を観賞する生態イベント「八卦山タカウォッチング」が開催されます。
サシバは、主に日本や韓国などの温帯地域で夏に繁殖活動を行い、9月から10月になると繁殖地から南下し、台湾を経由して東南アジアへ渡り越冬に備えます。中華民国台湾の双十国慶節10月10日の時期に北から台湾を経て南方へ渡ることから、台湾では「国慶鳥」とも呼ばれているほか、彰化県の県鳥、つまり県の鳥でもあります。そして今の時期になると東南アジアから北へ戻り、再び繁殖活動を行うのですが、その際に八卦山は通過点となっており、何千もの個体が群れを成して飛んでいる様子や、体力不足のとき休む様子が見られるのです。「休憩所」としての八卦山で体力を補充した後、北への旅を続けます。
そんなサシバを観察する「八卦山タカウォッチング」は希少な保護動物であるサシバを守るため、また、生態保護の大切さを深く啓発しその概念を広めるため長年開催されてきました。群れをなして上昇気流に乗って旋回し、八卦山の大空をサシバの雄大な姿が横切る様子は今の時期の八卦山に貴重な自然の絶景をもたらします。昨年は募集開始と同時に200名の枠が即満員となったことから、今年は定員を500名に拡大し、関連イベントは4月20日までの開催予定です。
台湾に渡ってくる個体数が、これまでの1万羽余りから現在では5万羽以上へと増加しているということで、八卦山の生態環境が徐々に回復していることが示されています。彰化県は今後も中央政府や地方自治体と協力し、生態の保全を進めるとともに、同イベントを通じてより多くの人々に自然への理解と環境保護の大切さを伝えていく方針だとしています。
春に北上する際の移動距離は平均9,000 kmということで、その小さな身体で力強く飛来するサシバ、今年もその大移動の様子が無事に見られると良いですね。
八卦山ではサシバのほか、別の種類のタカやハヤブサが渡り鳥として飛来し、その様子を観察することができます。また、バードウォッチングだけでなく八卦山は、彰化の信仰の中心地としても親しまれている場所です。というのも、建設当時東南アジア最大の仏像と称された高さ21.6メートルの大仏があります。その後方には二つの8階建ての塔が建っており、この塔からは彰化市内を見渡すことができます。私も行ったことがありますが、夕方にはここから彰化の市街地を見下ろした先の夕日を見ることができ、今でも忘れられない光景です。
八卦山から見えるサシバの飛来も、きっと絶景であることでしょう。

タカの一種「サシバ(台湾華語:灰面鵟鷹)」