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ナルワンアワー(金曜日) - 2026-04-10-【「桜」を通じた100年続く台日友好】

台湾は亜熱帯から熱帯地域に位置していながら、各地でさまざまな種類の桜を見ることができます。台湾で見られる桜のうち、最も多いのが台湾固有種のヤマザクラで、他にも台湾と日本の桜をかけ合わせて育成された品種や日本統治時代に植えられ、今に続くものも見ることができます。

日本統治時代に植えられた桜のうち、「植えられてから100年以上経った今になり台日友好の象徴になった」という、こんな桜があります。

その桜の始まりは1923年に遡ります。1923年4月、当時まだ皇太子だった後の昭和天皇が約10日間をかけ台湾を視察しにやってきました。北部・台北駅に到着した際には、台北市の当時の人口17万人の半数を超える10万人の出迎えがあり、多くの市民から歓迎を受けました。そして台北だけでなく、中部・台中、南部・高雄、台南などの主要都市をはじめ60ヵ所以上を視察し、200以上の祝賀行事が催されたとの記録が残っています。

この台湾視察の際に、台湾の地元関係者が歓迎の印として、皇太子の宿泊先近くであった台北市近郊の現在の陽明山に寒緋桜(かんひざくら)を植えました。寒緋桜は、暖かい場所に咲く品種で、台湾、中国南部、ベトナムなどで見られる他、日本では沖縄に分布しています。

1923年に植えられた寒緋桜、時がたち成長すると、多くの台湾人が台日親善のため、苗木を日本へ送りたいと考えるように。そして100年の時を超えて日本に渡り各地の神社に植えられました。これは日本と台湾の友好の証として日本の複数のメディアでも報道された出来事です。

例えば2022年には東京都の靖国神社に、1923年に植えられた桜から株分けされた苗木が植えられ、そこには記念の石碑も建てられました。また、2024年には茨城県水戸市の善重寺、静岡県の小國神社、山梨県の北口本宮冨士浅間神社、島根県の出雲大社、熊本県の藤崎八旛宮などに、2025年には長崎県の橘神社にも移植されています。

この取り組み、台湾と日本における政財・文化界の有志が中心となり結成された「桜里帰りの会」により行われました。

「桜里帰りの会」は、2024年からは「一般財団法人 日台国際桜交流会」という名で活動しています。現在、「日台国際桜交流会」の名誉会長を、安倍晋三元総理の夫人、昭恵さんが安部元総理の母・洋子さんの跡を継いで担っています。

これからもこの「昭和天皇ゆかりの桜」の植樹活動が続いていくこと、そして各地の桜が美しく、力強く咲り誇り、人々の平和を見届けていくこと、願います。

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