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台湾ミニ百科 - 2026-04-29-【台北をスモークフリーシティへ/「中高齢者の就労促進施策」の見直し/新小惑星に台湾人小説家の名を命名】

今回は、3つの話題をご紹介。

一つ目は、北部・台北市で進められている、台北市を「スモークフリーシティ(タバコの煙の無い都市)」にするための取り組みについて。

台北市の蒋萬安・市長は先ごろ、今月末までに市内で屋外喫煙室および喫煙エリア計19カ所の整備を完了する予定であること、さらに12の行政区それぞれで1つの地区をモデル地区として選定し、喫煙者と非喫煙者の分流を図る方針を示しました。これは日本の東京都をモデルにしたもので、今後はこのように原則として路上での喫煙を禁止し、例外的に指定された喫煙室や喫煙エリアでのみ喫煙可能とする仕組みを導入、更なる規制範囲の拡大を検討しているということです。

東京では、屋内の喫煙室に加え、屋外にも区切られた公共喫煙スペースが多数設置されており、利用時間が制限されている場所もあります。それでも多くの人に利用され、喫煙者と一般の歩行者の動線分離に成功しています。こうした取り組みに対し、人々の反応は概ね好意的であり「十分な数の喫煙所が設置され、関連設備が整っていれば賛成」との声がある一方、喫煙者からも「不便でもルールは尊重すべきで、指定された場所で吸えるほうがむしろ気が楽」といった意見が聞かれているということです。

蒋・市長は今月末から始まる屋外喫煙室および喫煙エリア計19カ所の整備を完了させる取り組みについて、先に、特に人通りの多い台北メトロ(MRT)中山駅と西門町をはじめとしたその他の地点、そして、主要道路に屋外喫煙室を設け、喫煙者の権利を確保しつつ、非喫煙者を受動喫煙から守り、吸う人吸わない人の双方に配慮した都市空間を整備したいとしています。

さらに、これまでに禁煙エリアで試験導入されたことのあるAI認識システムを活用し、違反者に対してリアルタイムで注意喚起を行う仕組みも検討されています。

ちなみに台北市ではすでに、旧正月の飾りや食材などを売る、日本でいう「年の市」に当たるマーケット「年貨大街」を毎年開催する「迪化街」や台北世界貿易センターの周辺、そして台北ドーム(台北大巨蛋)など大型施設周辺でも全面的な禁煙を導入しています。

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行政院(内閣)に所属し、雇用、労働、および年金などを所轄する中央機関「労働部(日本の厚労省に類似)」は今月10日、深刻化する人手不足への対応と中高齢者の再就職促進を目的に、55歳以上の労働者を対象にした「中高齢者の就労促進施策」の大幅な見直しを発表しました。

政府は近年、55歳以上の人材の職場復帰や就業継続を後押ししており、今回の見直しでは特に柔軟な働き方を前提とした支援強化がポイントとなっており、以下の項目が見直されました。

まず一つ目として、再就職した人は最短30日の勤務で就業奨励金の申請が可能となり、これまでの90日から大幅に短縮されました。さらに、パートタイムなどの短時間労働者でも利用しやすいよう就業奨励金を受け取れる賃金の要件も引き下げられました。

二つ目に、雇用形態の制限も緩和され、これまで対象外だった契約社員も申請可能に。働き方の選択肢が広がり、柔軟な就労がしやすくなっています。

三つ目に、申請受付期間を従来の2カ月から通年(12カ月)受付へ延長し、利便性を高めています。

このように、55歳以上の労働者を対象にした「中高齢者の就労促進施策」は「早く・低いハードルで・柔軟に働ける」制度へと進化し、就業奨励金が再就職を後押しする“就業ボーナス”ともいえる内容となっています。

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北部・桃園市の国立中央大学などが2008年に発見した小惑星「777018」が、台湾を代表する現代文学作家、黄春明さんの台湾での呼び名「黄春明(ホワン・チュンミン)」にちなみ「Huangchunming」と命名されました。

黄さんは1935年生まれの現在91歳で、これまで人々の暮らしや社会の変化などを克明に描いた作品で多くの文学賞を受賞、作品は日本語をはじめ各言語に翻訳され、出版されています。また、小説以外にも児童文学、絵画、演劇の台本など多様な創作活動を展開してきました。

さらに、文学の創作にとどまらず、台湾の母語復興や読書推進にも長年尽力してきました。児童劇団を設立し、演劇・出版・地域活動を通じて文化の継承と発展に取り組むなど、台湾の文学界と台湾文化を代表する重要な存在となっている方です。

小惑星の命名は国際的かつ永続的な栄誉であり、今回の命名は黄氏の文学的功績への崇高な敬意であると同時に、台湾の人文精神が広大な宇宙の中で輝き続けることを象徴しています。すでに世界の天文学者で構成されている国際学術団体である「国際天文学連合」によって正式に承認され、国際的に永久に記録される栄誉となっています。

中央大学は今月8日に記念式典を開催し、蕭述三・学長が黄さんに小惑星の名前が書かれた銘板を贈呈。

蕭・学長は、中央大学が長年にわたり天文学研究に尽力してきたこと、そして小惑星「777018」が発見された台湾中部に位置する天文台で、国内で最も標高が高く、設備が最も整った「鹿林(ろくりん)天文台」がこれまで800個以上もの小惑星を発見し、台湾を国際天文学の舞台へと押し上げてきたことを強調。今回、小惑星に黄氏の名を冠したことは、科学と人文の融合を象徴するものであると述べました。「鹿林天文台」は中央大学天文研究所によって設立・運営されており、科学研究と天文教育の普及の両方の機能を担っています。

小惑星「777018」の直径は約1.9キロメートル、太陽の周りを約5.63年で公転しています。

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