①「3万9000台湾元」
2025年の台湾における新卒者の平均初任給の額
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5月に入りましたが、台湾では日本と違って毎年5月から6月にかけて学生の卒業シーズンを迎えることから、現在徐々にお祝いムードが高まりつつあります。
そんな中、日本の厚生労働省にあたる台湾の中央行政機関である労働部は先日、新卒者の初任給に関する統計結果を発表。それによりますと、2025年度における新卒者の平均初任給は1ヶ月3万9000台湾元(約19万8000円)で、前年と比べ5.4%増加したということです。また、新卒者の初任給の中央値は3万6000台湾元(約18万2000円)でした。学歴別でみてみると、高卒者の平均初任給が3万1000元(約15万7000円)、大卒だと3万6000元(約18万2000円)、大学院卒だと5万3000元(約26万9000円)でした。
男女別では、新卒男性の平均初任給は4万1000元(約21万円)、女性は3万8000元(約19万2000円)で、男性を100とした場合の女性の賃金水準は90.8%となり、この差は前年より0.5ポイント拡大。特に大学院卒業者を対象に見ると、男女の差は12.1%でした。この差について労働部は、大学院卒の男性の多くが給与水準の高い情報通信技術やエンジニア分野に従事している点を挙げています。
さらに統計によると、2025年における新卒者の17.2%を占める2万4千人が、労働部が定めた2025年度の最低賃金である月給2万8590台湾元(約14万5000円)で就職していたことも判明。この最低賃金で就職した人数2万4千人は2024年と比べて約4,000人減少しています。
平均初任給を業種別で見てみると、大卒では「医療・社会福祉サービス業」が平均4万2000台湾元(約21万2000円)で最も高く、次に「金融・保険業」が3万9000元(約19万8000円)と続きました。一方、大学院卒では、「出版・映像・情報通信業」が6万1000元(約30万9000円)でトップとなり、「製造業」の6万元(約30万4000円)が次いで高い水準でした。
②「7倍」
台湾は美食王国であると同時に、安くて美味しい飲食店や屋台が非常に多いため外食文化の国でもあり、3食外食するという人の割合が非常に高くなっています。
しかし一方で、外食文化が一般的な台湾では、プラスチック製の袋に熱いスープや、油分の多い食品を入れたりすることで、プラスチックに含まれる化学物質である「DEHP」が食べ物の中に溶け出し、体内に蓄積するという問題が指摘されています。「DEHP」とはプラスチックの柔軟性を高め丈夫にするために添加されることが多い「フタル酸エステル」と呼ばれる化学物質の一種で、無色で味のない液体です。「DEHP」は食品を入れる容器のほか、衣類、車用品、医療機器、子供のおもちゃなどに使われています。高温になると容器から食べ物へ移行しやすくなると言われており、昨年、アメリカの研究チームが「2018年に心疾患により亡くなった55~64歳のうち、10%以上がフタル酸エステル(特にDEHP)と関連している可能性がある」という報告を発表しています。さらに、血管に炎症を起こし動脈硬化を進めたり、小児肥満、がんとの関連性も指摘。もし妊婦がDEHPを取り込むと、出産までの妊娠期間が短くなり、幼児の精神の発達が遅れたり、出生時体重が少なかったりもするんだそう。
そして最近、台湾のある医師が、台北医学大学と国家衛生研究院(台湾における医薬および衛生分野の研究機関)が共同で行った研究を紹介し、2013年から2016年にかけて台湾人の尿を分析した結果、体内のDEHPの濃度が、ドイツやアメリカ、カナダなどの先進国と比べて最低でも2倍、最高で7倍に達していたと発表しました。またこの医師は、ある台湾人のDEHP値が通常の約30倍に達していた事例を紹介し、その原因が日常的な食習慣にあると説明。
この医師は、DEHPは体内に取り込まれる量の50~75%は食べ物由来とされているため、まずは日々の食生活を見直すことが健康維持につながると呼びかけています。
具体的な方法として、3つの方法を挙げています。
一つ目は「ガラス容器などに移してから食べる」
二つ目は「ラップを熱い食べ物に直接触れさせない(電子レンジ加熱時は特に注意)」
三つ目は「プラスチックの袋や容器に熱い食べ物を入れない」
です。
また、影響を特に受けやすいのが、
「成長中の子どもたち」、「ホルモンバランスが変動しやすい妊娠中の女性」、「免疫力が低下しがちな高齢者」だということです。
ただすぐに病気に繋がるわけではなく、「見えない積み重ね」が原因になる生活習慣病と同様、毎日少しずつ体に蓄積されていくことが問題ですので、皆さんも日々の健康的な暮らしを守るために、食事の際には少し意識することから始めてみるといいかもしれません。