①「世界28位」
言論・報道の自由を主張する国際的なジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」が発表した2026年の「世界報道自由度ランキング」における台湾の順位
「世界報道自由度ランキング」は、フランス・パリに本部を置く国境なき記者団 (RSF) が、毎年1回発表しているもので、180の国・地域を対象とし、国・地域ごとに100点満点で点数を付けています。また、点数に応じて報道の自由度を「良好」「満足できる」「問題あり」「困難」「極めて深刻」の5段階に分類しています。今年の台湾のランクは前年より4つ落ちたものの75.44点で世界28位となり、引き続きアジアで最も高い順位を維持、「満足できる」の評価を得ました。前年より4つ順位を落としたことについては、特に「信頼できる情報へのアクセスの権利を守る上で、現実的な挑戦に直面している」と指摘されています。
一方、中国は記者を世界最多の121人拘束していることから、「状況は極めて深刻」と評価され順位は下から3番目の178位にとどまりました。近年は国家安全保障法という名目で記者を拘束するなど、報道の自由を深刻に侵害しているほか、中国の情報統制モデルは周辺国にも影響を及ぼしており、ベトナム(174位)やミャンマー(166位)では、北京の法制度を参考にした「サイバーセキュリティ法」が制定され、インターネット検閲の主要な手段として導入されています。
では同様に注目される香港の結果はというと140位で、中国と同様に状況は極めて深刻」と評価されました。香港では今年2月、「香港国家安全維持法」に違反したとして有罪判決を受けていた香港の民主派活動家で香港の日刊紙「リンゴ日報」の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏に対し、今年2月に禁錮20年の判決を言い渡したことがありました。これは香港の記者に対する過去最も重い刑罰とされ、香港における報道の自由の後退を象徴する事例となっています。
さらに、戦争の影響によりイラク、スーダン、イエメンなどで報道の自由度が低下。ロシア(172位)やイラン(177位)も引き続き深刻な状況にあると指摘されました。また、アメリカは、ドナルド・トランプ大統領によるメディアへの敵対的な姿勢の影響で順位を64位まで落とした結果となりました。
今回のランキングでは、ノルウェーが10年連続で首位を維持し、アフリカ北東部に位置し1993年に独立した新しい国・エリトリアが3年連続で最下位でした。また、台湾の周辺国では、韓国は47位(問題がある)、日本は62位(問題がある)、北朝鮮179位(極めて深刻)でした。
今年初めて世界の過半数(52.2%)の国で報道の自由が「困難」または「極めて深刻」な状況に分類され、これは過去25年間で初めての事態です。報告によれば、2002年にはこの割合は13.7%にとどまっていただけでなく、2002年には世界人口の約20%が報道の自由が「良好」な報道環境に暮らしていたものの、現在ではその割合は1%未満にまで減少していると指摘され、この点に懸念の声が上がっています。
2017年には台湾北部・台北市に国境なき記者団の東アジア事務局として台北事務所が設立され、日本や中国など東アジア地区に向け、積極的に言論・報道の自由を推進しています。
台湾を拠点に活動する民主活動家で、国境なき記者団の名誉理事でもあるウーアル・カイシ氏は、先月末に台北市で開かれた「2026年世界報道自由度ランキング」の発表記者会見に出席した際、台湾の現状について、民主化から30年以上を経ており、米国際人権団体・フリーダムハウスが発表している「世界の自由度」ランキングでも上位に位置しているほか、報道の自由に関する法制度も比較的寛容であると評価。一方で、台湾が世界の報道自由度ランキングの最上位層に入ることを阻んでいる最大の要因は「メディア内部」にあると強調。メディアの経営者が報道内容を左右しようとする場合、記者や編集者は独立した判断を守るべきであり、「我々は給料を受け取っているが、報道の主体は記者と編集者である」との姿勢を示す必要があると訴えました。その上で問題を受け手側にも投げかけ、「経営者が重要だと考える情報ではなく、真に必要な情報を求めるべきだ」と呼びかけ、台湾の報道自由度にはなお改善の余地があると述べました。
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②「53曲」
国防部が音楽配信プラットフォームで配信をスタートさせた軍歌の数
国防部(防衛省)は先月29日、主要なグローバル音楽配信プラットフォームと連携し、合計53曲の軍歌のデジタル配信を4月初旬からスタートしたと発表しました。今回の第一弾では、中華民国国軍の代表的な名曲セレクションや軍事学校の楽曲に加え、のほか、国防部政治作戦局が実施する文化賞「国軍文芸金像奨」で直近6年に「士気を高める歌」の部で受賞した曲など、計53曲が公開されているということです。
国防部は、軍歌のデジタル配信を開始した理由として、デジタル時代の流れに対応し、若者が音楽聴く際の習慣に寄り添うことで、国防への理解の深化を促す狙いがあります。
4月初旬の配信開始以降、この取り組みはすでに顕著な成果を上げており、「LINE MUSIC」では、軍歌の名曲セレクション「陸軍軍歌」が「週間トレンド新曲」で2位に、「トレンド台湾華語曲」で6位に入るなど注目を浴びています。
YouTubeで配信されている中華民国国軍の名曲セレクションや「国軍文芸金像奨」の受賞曲。YouTubeチャンネル「漢声-主題」から。(写真:CNA)