台湾で初めて総統直接選挙が行われてから、今年で30周年を迎えます。台湾の国家通信社である中央通信社は、関係者や学者へのインタビューを通じて、台湾が権威主義体制から民主主義へと転換していった歩みと、その姿を改めて振り返る特集を掲載しています。
台湾ではかつて長きにわたり戒厳令が敷かれていました。1949年5月20日0時から1987年7月15日までの38年56日間でした。戒厳令の施行以降、中華民国政府は国民の自由を制限するために「台湾省戒厳期間新聞紙雑誌図書管制弁法(台湾省戒厳期間における新聞・雑誌・出版統制法)」、「懲治叛乱条例(反乱取締条例)」、「戡乱時期検粛匪諜条例(動乱鎮圧期間におけるスパイ取締条例)」などの30以上の法令を施行しました。
戒厳令時代には、新たな政党を結成しようとする際、事前に「遺書」を残さなければならないほど、政治活動には大きな危険が伴っていました。しかし、1990年には「野百合学生運動」が市民社会の支援を受けながら政治改革を訴え、台湾社会は大きな転換点を迎えます。
その後、台湾はわずか数年という短期間で、流血を伴うことなく民主化を実現しました。そして1996年には、初めての総統直接選挙を実施し、世界でも類を見ない民主化成功の事例として注目を集めました。
今週は中央通信社の特集記事を抜粋してお伝えいたします。タイトルは「台湾総統直接選挙30周年 2度総統選に挑んだ謝長廷氏 弾圧と緊張の時代に民進党誕生へ奔走」となっています。
(編集:王淑卿)