今日のキーワード、、、
「原生龜類保育中心」
意味:在来種カメ類保育センター
台湾における在来種の亀は、5種類存在します。しかしいずれも生息地の消失や違法な捕獲、道路で車などにぶつかってしまうことなどが原因で、その数は減少し続け、うち2種類は2019年1月に台湾における絶滅危惧種に指定されています。
そんな中、農業部(日本の農林水産省に相当)林業及び自然保育署嘉義分署は、台湾で初めての「在来種カメ類保育センター」を2019年に設立、台湾中南部・嘉義県の阿里山のふもとに位置する地域・番路郷にあり、設立から7年が経った現在も台湾唯一の、カメの保全研究や繁殖、生態教育の推進に特化したセンターです。同センターでは現在9種類のカメ・スッポン類を飼育しており、その中には台湾固有の希少な5種類の在来種も含まれます。運営は国立嘉義大學のチームに委託されており、専門的な保全研究人材の育成のため、複数の大学と連携し、実習生や学生ボランティアの指導も進めています。
そして先月14日、南部・台南市のサイエンスパークに本社を置く台湾最大の商業用車(トラック・トレーラー)向けのランプ製造メーカー璨揚企業(Lucidity Enterprise Co., Ltd)と協力契約を締結。
嘉義分署によれば、今回の企業との連携は、公私協力を通じて社会参加の幅を広げる取り組みだとしています。一方、璨揚企業は長年にわたり植樹活動に積極的に取り組み、台湾固有の樹を7万本以上植樹し、森林によるCO2吸収の拡大に貢献してきたということです。今回の協力では、その活動を絶滅危惧種保全へと拡大し、社員や学生向けの環境教育プログラムの推進、企業ボランティア活動の導入、センター入口のデザイン改善など施設の改善、さらに照明設備の寄贈を通じて、専門性を活かした生態保全への支援を行う予定だとしています。
嘉義分署は、保全活動は政府だけではなく企業や社会全体の参加が不可欠であると強調、今回の連携を契機としてより多くの企業が多様な生物に対する保全の重要性を認識し、台湾の自然環境保護に参画することを期待するとしています。

台湾における在来種の亀(写真:農業部林業及び自然保育署嘉義分署)