今日は3つの話題をお伝えします。
一つ目は、台湾で生まれたあるユニークなクリエイティブグッズが今、台湾国内のみならず世界からも注目を集めていることについてです。
そのグッズとはなんと、「タイワンツキノワグマ」の“フン”の見た目をしたキーホルダー!しかもチャックがついていて中を開けるとドングリやカラフルな植物の種子が現れる仕掛けまで。
このキーホルダーは東部・花蓮県玉里鎮にある、台湾初のタイワンツキノワグマをテーマとした教育展示館「タイワンツキノワグマ教育館」が昨年11月から販売を始めたものです。タイワンツキノワグマは台湾固有の熊であり、台湾を代表する動物の一つとして知られています。交通部観光署(日本の観光庁に相当)の公式マスコット「喔熊(OhBear)」も、タイワンツキノワグマをモチーフにデザインされています。
そんなタイワンツキノワグマのフンを模したキーホルダーをなぜ製作したのかについて、同教育館は「タイワンツキノワグマの基本的な生態を紹介するため」だとしています。どういうことかというと、研究によると、タイワンツキノワグマの約8割が植物性の餌、例えばベリー類やブナ科植物などを食べることから、フンには、消化されずに残った果実や種子が多く含まれるという特徴があり、さらに、タイワンツキノワグマは広い行動圏を持つため、移動しながら種子を各地に運ぶことができます。そのため、「長距離の種子散布者」として、生態系を支える重要な役割を果たしています。このことをより多くの人にわかりやすく伝えたいという思いから、今回、中に種子が入りフンの形をしたキーホルダーが誕生したというわけなのです。販売価格は650台湾元(約3300円)だとしています。
館側は当初、イベントなどで使う環境教育用教材としてこのキーホルダーを制作したものの、その独創的なデザインが予想外の人気を呼び、今年2月には一時品切れ状態となったと明かしており、その際在庫について「クマが便秘中だ。クマたちに早く排便するよう言った」とユーモアを交えて伝えていました。また、商品は手作りのため、ネット販売の場合は待つことになると紹介していました。
その後も人気が冷めることはなく、最近になり、ある韓国人ネットユーザーがSNSに投稿したことをきっかけに、海外からも大きな注目を集めるようになっています。この投稿者は、「Threadsで偶然見かけて、本当に欲しくなった」と明かし、この商品が台湾の小さな町にある博物館限定の“レアアイテム”で、ネットでは購入できなかったため、友人が代わりに買ってくれたと説明。さらに投稿ではこのキーホルダーを自分のバッグに付けて外出していることを写真付きで紹介し「変だけどかわいい」とコメントしています。
タイワンツキノワグマ保育協会は、現在も現地限定販売となっているとした上で、「軽量で、持ち歩けば注目を集めるはずだ」と紹介しています。
タイワンツキノワグマ教育館のあるスタッフは、「一つの商品を通じて国境を越え、クマの保護問題に関心を持ってもらえるのは大変意義深いことだ」と語り、このキーホルダーを通じて、より多くの人に野生動物保護への理解を深めてもらうことに期待を寄せています。

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続いての話題です。
台湾最南端・屏東県の北西部に位置する人口2万人ほどの町、九如郷(きゅうじょごう)の農業協同組合が開発した新しいサツマイモの品種が話題になっています。
この品種、名前は「九如郷農会1号(九如郷農業協同組合1号)」。九如郷農業協同組合と屏東県で無農薬栽培を行う農家からなるグループが約3年かけて育てて開発したもので、台湾で人気のさつまいも「台農57号」と日本のさつまいもを交け合わせ、さらに栽培過程では、成長促進や病気に対する抵抗性の向上、さらには糖度の増加に効果があるとされる独自に調合した栄養分を毎月施すことで、育成を進めたということです。
「九如郷農会1号」は平均で1本あたり約1.8kg以上と大型で、栗のような香りで甘く繊維質が少なく滑らかな食感を持ち、成長が早いという特徴があります。さらに最近の試験栽培では、重量が3kgを超える巨大なものも収穫され、「新生児より重い」と驚きの声が上がりました。これは通常のサツマイモの約10倍に相当する大きさなんだそうです。この品種は見た目のインパクトだけでなく品質面でも高い評価を受けており、従来の「大きい芋は繊維が粗い」というイメージを覆すものとなっています。
現在は10名以上の農家が試験的に栽培を行っており、収穫時期は7月まで続くとしています。農業協同組合のスーパーでも販売されており、600gが60元(約300円)で販売されているものの、人気が高く毎日補充が必要なほどの売れ行きとなっていて、農協側は「高品質なサツマイモは一般のものと比べ約3倍の付加価値が期待できる」と自信を示しています。
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3つ目の話題です。
台湾では最近、痰を取り除く薬として知られる「アクテイン(Actein)」の粉末をかき氷に加えて食べるという奇抜な食べ方がSNSへの投稿をきっかけに広がり、話題になりました。
投稿では動画と共に「夏の味になる」とコメントされたことで、一気に拡散され百万を超える再生回数と多数のいいねを集めたのです。「アクテイン」は柑橘系の酸味を持つため、SNSでは「甘いものと合わせるとどうなるのか」と興味本位の議論が広がっているほか、応用編として、アイスコーヒーに混ぜて爽やかで奥深い味わいの“シチリア風味”とする人や、マクドナルドのアイスに加える人、ご飯に混ぜる人まで現れ、変わった食べ方が次々と共有されています。一方で医療関係者からは「薬は本来治療目的のものであり、食べ物の調味料として使うことは推奨できない」との注意喚起の声が上がっており、「アクテインは痰の粘度を下げる作用を持つ薬であり、比較的穏やかな成分ではあるものの、あくまで医薬品であって食品ではない」と説明しています。
これからの暑い時期、かき氷はそのままの美味しさで楽しむのが良さそうです。