今日は2つの話題をお伝えします。
一つ目は、「フルーツ王国」で暮らす台湾の人々でさえ、独特の食感から好き嫌いが大きく分かれる果物「カニステル」について。
皆さんは、「カニステル」という果物を聞いたこと、ありますか?別名「エッグフルーツ」や「クダモノタマゴ」、「タマゴクダモノ」とも言われる中米から南米の熱帯地域を原産地とする果物で、現在は中米・カリブ、東南アジア、アフリカの一部で栽培されています。台湾には1929年に南米からフィリピンを経由してやってきたと言われていて、現在、主に中南部・嘉義県周辺で栽培されています。台湾では毎年12月から2月にかけて旬を迎え、冬を代表する果物の一つとされています。日本ではほぼ見かけないものの、沖縄県で栽培されており、1月から4月に旬を迎えるんだそうです。
果実は5~10cmの大きさで、細長い物からボールのように丸い物までありますが、いずれも上の部分は尖っています。中にはアーモンドチョコのような艶のある大きな種が2~6個入っていて、その種と、果実の表面の薄い皮の部分を除いてあとは食べられる果肉部分となっています。果肉は熟していない時は緑色ですが、熟すと黄色からオレンジ色へと変化します。味は酸味がほとんどなく、独特な甘味があり、まるで焼き芋やかぼちゃのような味わいです。栄養面では、食物繊維やビタミンA・C・E、カリウムなどの含有量が豊富で、栄養価の高さから「スーパーフード」と呼ばれることも。視力維持や免疫力向上、腸内環境の改善、美肌づくりなどへの効果が期待でき、栄養価の高い台湾の隠れフルーツとして注目を集めているんです。
先ほど独特の食感から好き嫌いが大きく分かれると言いましたが、どんな食感かというと、熱帯フルーツには珍しく果汁が非常に少なくゆで卵の黄身のようなねっとりもそもそとした食感。そのため台湾では「卵黄の果実」という意味の「蛋黄果」という名前が付けられているほか、日持ちが良くお供物として神棚に供えられることが多いことや、桃に似た外見を持つことから、「仙桃」という通称でも呼ばれています。
とはいえ、やはり好んで食べない台湾人もいるようで、最近、SNSのThreadsである台湾人のネットユーザーが、「台湾の果物で一番理解できないのが仙桃(カニステル)だ」と投稿し話題を集めました。この投稿者は「台湾の伝統菓子のようにパサパサしていて、口の中の水分を全部吸い取られる感じがする。1個食べるのにタピオカドリンク2杯は必要だ」と冗談交じりにその食感を表現。さらに、「自分の口には合わないが、手元に大量の仙桃があって食べ切れない。どうやって食べればいいのか教えてほしい」と助けを求める投稿をしたのです。
これに対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられ、「果汁がほとんどないのに、どうして果物と呼べるのか分からない」といった否定的な意見が寄せられた一方で、「仙桃はもともとジューシーさを楽しむ果物ではない」「卵黄のようなホクホク感とサツマイモに似た香りが魅力」など、その独特の食感と味を評価する声も見られました。また、愛好家からは“上級者向け”の食べ方が紹介され、果肉をそのままかじるのではなく、ペースト状につぶしてヨーグルトと混ぜたり、牛乳と一緒にミキサーにかけて「仙桃ミルク」にしたりすると、アボカドミルクのようによりなめらかな口当たりになると紹介。さらに、プリンを加えてスムージーにすると甘みと香りが引き立ち、パサつきも和らぐためおすすめだとしました。加熱しても色と食感、風味が落ち辛いことからプリン、チーズケーキ、クッキー、食パン生地に練り込んだりなど新しい食べ方も広がっているんだそうです。
日本では、秋から初夏にかけての時期に沖縄県の直売所や一部のオンラインストアで流通するということで、興味のある方は是非「カニステル」試してみてはいかがでしょうか。
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2つ目の話題は、台湾唯一のLCC(格安航空会社)「台湾虎航(タイガーエア台湾)」について。
タイガーエア台湾は先月、イギリスを拠点とする航空テクノロジー企業「ブルーボックス・アビエーション・システムズ(Bluebox Aviation Systems)」と提携し、新たな機内無線エンターテインメントシステム「虎萊塢(tiger.mov)」を導入すると発表しました。
今回導入されたサービスは、先月25日午前0時1分からタイガーエアのエアバスA320型機全17機で順次提供されているということです。これにより、乗客は搭乗後1万フィートの上空で、自身のスマートフォンやタブレット、ノートPCなどの個人端末を起動し、タイガーエア専用の無線デジタルエンターテインメントプラットフォームに接続・ログインし、個人で楽しめる“空中映画館”として映画やドラマを楽しむことができます。また、電子版機内誌「tigertales」やリアルタイムの飛行ルート表示なども閲覧可能となります。今回のシステムは「ブルーボックス・アビエーション・システムズ」の技術を基盤とし、従来の座席背面モニターに依存しない機内エンタメです。導入記念として2026年10月24日までの搭乗客は無料で利用可能なほか、それ以降は「tigerpro」および「tigersmart」の運賃プランを選んだ乗客に無料提供され、その他の乗客は機内で99台湾元(約500円)を支払うことで利用可能だとしています。
では具体的にどんな内容のコンテンツを楽しめるかというと、「ハリウッドの話題作」「アジア人気映画」「ファミリー向け作品」の3つを軸に編成され、幅広い年齢層のニーズに対応。サービス開始初期の配信作品には、映画『F1』『トムとジェリー』、台湾映画 《夏日的檸檬草》などが含まれるほか、ドラマではネットフリックスオリジナルドラマ作品『YOU ー君がすべてー』『デッドボーイ探偵社』『逆転狂籃』などの人気作品も用意されており、コンテンツは四半期ごとに更新され、常に新しい視聴体験を提供する仕組みとなっているということです。
タイガーエア台湾は、現在は日本、韓国、タイ、ベトナムなどへ路線を展開。特に日本・韓国路線では台湾の航空会社の中で最多の就航都市数を持ち、利用者に多様な選択肢を提供しています。同社は今後もサービスの多様化と新たな取り組みを進めることで、乗客に機内でのより充実した時間を提供していくとしています。
タイガーエア台湾を利用される方は、今回の情報を是非参考にしてみてくださいね。