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ナルワンアワー(金曜日) - 2026-07-10-【アイヌ民族が台湾にもたらした台日交流】

今回は、日本・北海道の先住民族、アイヌ民族が台湾にもたらした台日交流について。

先月20日、台湾の国立原住民族博物館籌備処(準備処)は、日本の公共財団法人アイヌ民族文化財団との間で、長期的な協力関係の構築を目指す協力覚書(MOU)を締結しました。これは双方が人材育成や展示、文化の振興で互いの知見を活かすことを目的に結ばれたものです。

「国立原住民族博物館籌備処」というのは、台湾の原住民(先住民)族政策を担う行政院(内閣)原住民族委員会傘下の組織であり、2027年に台湾南部・高雄市鳥松区での完成が予定されている台湾初の原住民族に関する展示が主体の国家レベルの博物館「国立原住民族博物館」の建設を専門に担当している組織です。この国立原住民族博物館籌備処と今回協力覚書を締結した日本の「アイヌ民族文化財団」というのは、アイヌに関する研究、アイヌ語やアイヌ文化の振興、アイヌの伝統等に関する普及啓発を目的に活動している財団で、2020年に北海道白老町にオープンした、アイヌ文化を振興するための国家レベルの施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の管理運営事業も行っています。

国立原住民族博物館籌備処はニュースリリースを通じ、今回の覚書を出発点として、台湾原住民族文化の国際交流が、これまでの相互訪問や展示・公演、文化普及活動等の成果を基盤とし、博物館の運営、収蔵品の研究、共同企画展、知識の共有といった専門分野へと発展する新たな段階に入ったことを意味しているとしています。

同籌備処によると、原住民族委員会および関係機関は2013年からアイヌ民族関連の博物館や文化機関、地域コミュニティとの交流を継続しており、伝統工芸体験、博物館の相互訪問、専門家による講演会、協力に向けた協議などを通じて、双方の信頼関係と協力基盤を着実に築いてきたとしています。

また同籌備処は、先月18日から23日にかけて、北海道に赴き文化交流を実施。覚書締結の翌日21日には白老町にあるウポポイで、台湾を代表する国家レベルの原住民族パフォーミングアーツ団体「娜麓湾楽舞劇団」(ナルワン音楽舞踊団)の特別公演を開催しました。ナルワン音楽舞踊団のウポポイでの特別公演は2024年に続き2回目で、今回は台湾に現在16族存在する原住民族のうち、プユマ族とアミ族の伝統舞踊や音楽が披露されたり、花冠やコースターの制作体験といった文化体験、クイズ、来場者との質疑応答、伝統衣装試着体験も開催。これらを通じて、日本国内だけでなく世界各地から訪れた来場者に対し、台湾原住民族が持つ多様な文化の魅力を紹介したということです。

同籌備処の謝美蘭・主任は、「今後も日本をはじめ世界各地の先住民族文化機関との連携をさらに深め、先住民族自身の視点に立った国際的な文化協力モデルを推進していく。先住民族は単に『見られる』『展示される』存在ではなく、知識を生み出し、文化を解釈し、国際的な対話を担う主体であることを発信していきたい」と語っています。

協定締結を喜ぶアイヌ民族文化財団と台湾の国立原住民族博物館準備処の関係者=6月20日、北海道(同準備処提供)

協定締結を喜ぶアイヌ民族文化財団と台湾の国立原住民族博物館籌備処處の関係者(写真:CNA)

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