頼清徳・総統は今月(7月)8日、日本・栃木県日光市の瀬高哲雄市長率いる訪問団の表敬訪問を総統府内で受けました。総統府によると、瀬高市長が就任後初めて「日光市民号」と呼ばれる市民参加型の親善訪問団を率いて台湾を訪問したことを、頼・総統は、大変意義深いものだと歓迎したということです。
日光市は、頼・総統がかつて市長を務めていた南部・台南市と2009年に「観光友好都市」協定を結び、長年に渡り都市間交流を続けています。頼・総統は、今回表敬訪問を受けた際、自身が台南市長を務めていた2011年に東日本大震災が発生した後、訪問団を率いて日光市を訪れ、現地の観光振興を支持したことを紹介。また、2016年に発生した台湾南部の高雄市を震源とするマグニチュード6.6の地震「台湾南部地震」や2024年に発生した東部・花蓮県東方の沖合を震源とするマグニチュード7.2の地震「台湾東部沖地震」の際には、日光市が募金活動を行い、被災地の復興を支援したことに対し、改めて謝意を表しました。
頼・総統はさらに、台湾と日本は自然災害や新型コロナウイルスへの対応など、さまざまな課題に直面する中で互いに支え合ってきた重要なパートナーだと指摘。経済、科学技術、文化、観光など幅広い分野で協力が進んでおり、今回の訪問を契機に地方レベルでの交流をさらに深め、新たな協力の成果につなげていくことに期待を示しました。
一方で瀬高市長は、昨年台南市が地震や台風による被害を受けたことに触れ、今回は「日光市民号」として9年ぶり5度目の台南市訪問であり、互いを励まし合う機会になればと説明しました。
頼・総統は、去年(2026年)台湾と日本の間における貿易額、つまり輸出入の総額は848億アメリカドル(約14兆円)を超え、前年より17.36%増加したほか、双方の往来人数も過去最多となる延べ821万人を突破したと明かしています。その上で、地方自治体同士の交流を通じて、台湾と日本の関係をさらに発展させたいとの考えを示しました。

ちなみに、瀬高市長率いる公式訪問団は、頼・総統を表敬訪問する前日の7日に台南市の黄偉哲・市長も表敬訪問しています。その際、黄・台南市長は、「観光友好都市」協定締結から17年を記念して、台南市永康区内の道路の一つを「日光街」と命名したことを発表。「日光街」命名の公文書の写しを記念として瀬高市長に手渡しました。黄・台南市長は、「日光街」は両市の友好関係が末永く続くことを象徴するものであるとしています。