今週は、今週末から日本で公開される話題の台湾映画のご紹介です。
今週の金曜日、8月14日から、東京ですと、ヒューマントラストシネマ有楽町や新宿武蔵野館など、大阪ですと、テアトル梅田、kino cinéma心斎橋など、この8月中旬から北は北海道、北は九州まで、日本各地で公開される『左撇子女孩(邦題:左利きの少女)』です。
台湾、アメリカ、イギリス、フランスの合作映画ですが、物語の舞台は台北、主にナイトマーケットとなっています。本作が単独監督作品として初作品となる女性監督、鄒時擎(ツォウ・シーチン)監督はアメリカ留学後、ショーン・ベイカー監督と出会い、以降、プロデューサーとして支えてきました。
ベイカー監督は『ANORA アノーラ』で、おととし2024年、カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドール、昨年2025年、アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞した 監督です。
気になるストーリーですが、リスナーの皆様には是非実際にスクリーンで見て頂きたいので、触りだけご紹介しましょう。物語は、借金を背負い、10代後半のイーアンと5歳のイーチン、二人の娘と共に、田舎の街から台北にやってきたシングルマザーのシューフェンが、ナイトマーケットで麺の屋台を開くところからスタートします。都会での苦しい生活の中、三人はそれぞれトラブルに直面しますが、イーチンが題名の通り「左利きの少女」であることが鍵となり、事態は急展開していきます。
多面性な姿をもつ台湾。本作は、進歩的な社会とは相反する、台湾の家庭の保守性、男性優位、また形やメンツを重視する社会で苦しむ女性たち、その心の機微がきめ細かに描かれています。
iphoneで撮影したという各シーンは、リアリティーに富んでおり、台北の街の熱気、匂いまでが伝わってきそうです。是非ご覧ください。