8月14日(金)の「こんにちは台湾」
きょうの番組では、中華民国台湾の大阪総領事にあたる、台北駐大阪経済文化弁事処の范振國・処長のインタビューをお届けします!!
范・処長は今年の4月に大阪に着任されたんですが、これまで外交官として沖縄や横浜など日本での豊富な経験をお持ちです。
その范・処長に大阪に着任されてからの感想や今後の抱負などについてお話を伺いました。ぜひお聴き逃しなく!!

台北駐大阪経済文化弁事処の范振國・処長
台北駐大阪経済文化弁事処 范振國・処長インタビュー
1. 范処長は今年4月に大阪へ着任されました。これまで横浜や沖縄など豊富な日本のご経験をお持ちですが、例えば日本の関東と関西での実務を通じた観察から、関西の各界が示す「台湾への愛情」には、どのような独自の活気や文化的な違いを感じられますか?
まず、日本の皆さんに説明したいのは、台湾は日本において全部で6カ所の事務所(在外公館)を設置しています。 6カ所のうち、私は4カ所を歴任しました。大阪は私にとって4カ所目となりますが、実質上は台北駐大阪経済文化弁事処(以下、駐大阪弁事処)というのは、 台湾の在大阪総領事館です。 弁事処の仕事は多岐にわたり、基本的なビザ、パスポートの発行、もちろん官公庁との交流、そして民間団体、経済・貿易など、本当にほとんどの分野における交流の懸け橋的な存在です。 違いという部分に関してですが 私はまず、関東と関西の文化はかなり違うように感じています。 どちらが良いとかではなく、それぞれの独自性や県民性があって、これも日本の一つの面白いところではないかと思います。
そして台湾との違いという部分ですが、まず、関西の方は何と言うか、性格上は割と台湾と似ているような感じがします。表裏がなく、話が少しストレートで、この辺は台湾人とほぼ一緒です。 したがって、相手と話すときは日本語のよくある、「曖昧な言葉」を気にせずに、 直接自分の思うことをそのまま話せば、相手が誤解したり、そして相手が言うことをこちらが誤解するという心配はない、ということは良いと感じます。あともう一点は、本当に大阪はよく言われる「天下の台所」です。これも台湾とすごく似ている。日本の方もご存知のように台湾にも豊富な食材、美味しい食べ物、屋台文化など、美味しいものがいっぱいです。 こういったところは大阪も台湾と同じです。
2. 范処長は大阪ご着任後、兵庫県芦屋市議会での講演や奈良県、高知県、徳島県といった自治体、 日台の親善団体との交流など、地方を精力的に訪問されているのを拝見しました。 このような都心に留まらない地方外交を推進するにあたり、 駐大阪弁事処としてどのような戦略をお持ちでしょうか。
実は台湾と日本は中央の都市部だけではなく、各地方の県や市など、他の国とは違った部分があると考えています。例えば駐大阪弁事処でいうと、業務エリアは日本の47都道府県のうち、よく言われる2府18県、20の地域に及ぶ、かなり広いエリアです。 ですが各県、大阪府と京都府もそうですが、台湾との親善交流があります。公なものだけではなく、親善協会や議会、 あるいは各民間団体、もちろん華僑団体もですが、非常に綿密な交流の網のような、現在の台日交流の状況です。したがって我々の仕事の一つは、 このような台湾を支持する力を維持しながら強化するのが一つの目的。ですから着任後は、さきほど出たように勢力的に各自治体を回り、最新の台湾の状況を紹介したり、各自治体の長や議会に対し、今後に向け、例えば今AIの時代ですが、台湾の半導体の強み、台湾の戦略分野であるドローンの発展などについて一緒に協力しながら、 ウインウインの状況を作ろうと、提案したり いろいろ話しています。
3. 若い世代の台湾と日本の交流について:関西の台湾華僑コミュニティは、対日関係で極めて重要な役割を果たしていると考えています。台湾華僑の社会における次世代への世代交代を迎えるにあたって、駐大阪弁事処として今後、大阪の中華学校などの教育機関などをどのように支援して、日本と台湾、いわゆる親台と呼ばれる日本人、親日の台湾人の力を地元の若い世代へと受け継いでいこうとお考えでしょうか。
これはかなり大事な課題だと思っています。特に日本には3つの中華学校があります。 東京、そして大阪もそうですし、横浜にもあります。特に現在、大阪の中華学校は来年に校舎を移転する計画があり、移転とともに今までなかった高校部も設立しようと考えています。 この意義は、高校部があれば卒業生は直接台湾の、もちろん日本の大学に進学したり、台湾に戻って台湾の大学に進学して、もっと台湾のアイデンティティを身につける。そして大学生になって、大学を卒業しても台湾で仕事をしたり、あるいは日本に戻って仕事をしたり、 いわゆる中華学校を通して卒業生の一人ひとりは、「台湾と日本の駆け橋になる」という効果があると思います。華僑団体のような普遍的な存在、表舞台で活躍している華僑の人たちは、年齢が確かに少し上の方が多いので、 どうやって若者にも積極的に華僑の活動に参加してもらうかということは、実は我が外交部と台湾の僑務委員会も手を組んで積極的にやります。 その中のひとつの策略は、各華僑総会に青年部を作ることです。より若い華僑の子弟たちを青年部という組織で、みんな自由にビジネスの相談、あるいは親睦活動など、そういった青年部という組織でみんな一緒に動くと、これはかなり良い効果があると思います。この青年部の会員たちも将来、華僑団体の主要メンバーにつなぐという目的もあるし、いま徐々に効果が見えてきていると思います。
4. 范処長はこれまで日本各地にお住まいになられた経験をお持ちですが、例えば地元の方など日本人との交流における、忘れられない思い出や人との出会いなどは?
こういったものは正直たくさんあります。実は私は外交官の仕事をするのも、学生時代は本当に夢にも思わなかったんです。そして実際に台日交流の外交官という仕事をしてみると、とても意義のある仕事だと感じて、やってよかったと実感しています。特に台湾と日本、例えば日本の流行文化はすぐ台湾に伝わって、台湾の若者も日本とほぼ同じ流行が好きという共通性があります。日本に実際に住んでみると、より一層各団体、あるいはビジネス、文化など、台湾と影響し合っているように感じます。同じように台湾のタピオカミルクティーや台湾カステラ、こういった台湾発のものは日本でも大きな人気を博していて、これはお互いの国民性、なんと言うか親近感がとてもあると思います。今まで日本の仕事をしているときは様々な方と会い、本当に数え切れないほどの忘れない出会いがあります。ひとつ一つ話すと時間が足りなくなりますので、一つだけ言いたいのは、本当に毎回の台湾と日本が行う国民意識調査。近年はお互いの国民が相手に対する親近感、これがいつも70%以上という高い割合を示していることです。これはもう一つの大きな、お互いにとって大きな資産だと思います。国民友好のベースでですね、これはお互いに様々な分野の発展でこのベースがあれば何でもやりやすいと思います。ですから私は台湾と日本は東アジアだけではなくアジア全体、世界全体の中で安定の基礎であると確信しています。
5. 最後にRti台湾国際放送の日本語番組を聞いているリスナーにメッセージをお願いいたします。
大阪に着任したのは今年4月のことなのですが、このたび台湾国際放送の日本のリスナークラブ玉山会の活動にも初めて参加しました。先日、玉山会の松本会長にもお会いして、日本の短波ラジオ愛好者の話をいろいろ教えてもらいました。 私も若い時、学生生活の中でラジオは欠かせませんでした。あの時まだインターネットや携帯は全くない時代だったんです。ですからラジオは生活の中で音楽を聞いたり、あるいは外国語を勉強したり、 本当に唯一のツールだったため、懐かしく感じています。しかしリスナーの集いに参加して、日本には多くの短波ラジオの愛好者がいて、特にRtiの日本語番組は70年以上続けていることは本当に驚きでした。私も日本の視聴者と話してみたところ、これは本当の台湾を知るための唯一の番組であると。なぜかというと、日本のニュースを聞いたり、新聞を見ても、 台湾についての部分は少ししかありませんが、Rtiの日本語番組なら台湾の各分野の詳細な情報を、1時間でも聞くと分かるようになります。これはものすごく大きな意義があり、これからも番組を続けてもらいたいと思っています。
(編集:本村大資)
