今週月曜の「ナルワンアワー」では、東京虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開催中の写真展「沈黙の空間、肖像、身体-榮眷・光景」についてご紹介しましょう。
この写真展は、美術史家である東京芸術大学の伊藤俊治名誉教授をキュレーターに迎え、台湾の写真家・黄子明氏、沈昭良氏の作品と、嘉義市人文写真推進プロジェクトによる「眷村」の作品を展示しています。
「榮眷」や「眷村」という言葉は聞き慣れない言葉かもしれません。「榮眷」は栄誉国民眷属の略です。「眷属」は、血のつながった一族や親族などを指し、栄誉国民は一般的には「栄民」と略され、中華民国国軍の退役軍人を指します。つまり、退役軍人の家族、親族のことです
また、台湾のエスニックグループの一つで、戦後、国民政府とともに中国大陸から台湾に渡ってきた人たちを「外省人」といいますが、こうした人たちの中で、主に中華民国国軍の軍人とその家族たちがまとまってくらしていた集落を「眷村」といいます。
同写真展は、休祝日を除く9月18日まで平日開催されています。台湾において姿を消しつつある眷村や、日中戦争の混乱の中で少年時代を過ごし、その後も国共内戦、朝鮮戦争への参戦と、時代に翻弄された兵士たちにクローズアップした日本ではなかなか見ることのできない内容となっていますので、お近くにご用のある方は、是非お立ち寄りくださいませ。