今日8月27日は、台湾で旧暦7月15日の「中元節」にあたる日です。
台湾では旧暦7月を「鬼月」と呼び、あの世につながる扉「鬼門」が開かれている時期として、無縁仏や先祖の霊(「好兄弟」と呼ばれる)がこの世に戻ってくると信じられています。簡単にいうと、日本のお盆が、1か月間続くようなイメージです。そして、中元節はこの「鬼月」と呼ばれる旧暦7月のちょうど中間に当たることから、霊が最も多くさまようとされ、「鬼月」の中で最も重要な日とされています。 そのため家やお店などの軒先に様々なお供えをたくさん並べ、線香を焚いて霊を慰める「普渡」と呼ばれる儀式を行うしきたりがあります。
ということで今日は、中元節に関連する台湾映画をご紹介します。
****
ご紹介する台湾映画のタイトルは、《魔法阿媽(Grandma and Her Ghosts)》。1999年に公開された台湾で数少ない自主制作の長編アニメーション映画の一つで、ディズニー作品の手法を参考に制作されました。公開後は台湾社会で大きな反響を呼び、台湾アニメーションを代表する名作の一つとして高く評価されています。
物語は、親の都合で、田舎で暮らす少し「迷信深い」祖母に預けられることになった孫と祖母の間の心の交流を軸に、台湾の民間信仰や伝統文化を織り交ぜたファンタジー作品です。
旧暦7月の「鬼月」に行われる儀式「普渡」も作品の中に取り入れたり、多くの台湾人が思い描く「おばあちゃん」を生き生きと表現した声優陣の演技といった、親しみのある台湾らしい雰囲気が多くの人々の心をつかみました。
この映画の主題歌がRtiのシステムになかったため、今回は「七月中元大普渡」という曲をお届けします。今年で86歳を迎えた「民謡の歌王」とも称されている台湾の男性歌手、劉福助が歌っています。