今回は、今月初めに日本の東京都で開催された「第18回全国高等学校鉄道模型コンテスト」に台湾から出場したある女子高校生が2つの賞を受賞した話題についてお伝えします。
鉄道模型の甲子園とも呼ばれる「全国高等学校鉄道模型コンテスト」は、国内外の中高生が鉄道模型の技術やアイデアを競うコンテストで、手のひらサイズからタタミ1畳サイズの大型レイアウトまで、全国から集まった思いのこもった鉄道模型ジオラマ作品が出展されます。18回目を迎えた今年は8月7日(金)から9日(日)まで新宿住友ビル・新宿三角広場で開催され、北海道から九州、そして海を越えて台湾の、合計207校から作品が出展され、参加校は過去最多となりました。
今回台湾から出場し、2つの賞を受賞したのは、台湾南部・嘉義県嘉義市にある「国立嘉義女子高級中学(高校)」の「AI・電気電子情報系実験クラス」に通う2年生の王翊全さん。普段から高い実技能力と分野横断的な学習能力を発揮している王翊全さんは今回の大会で、テクノロジーの視点を模型製作に取り入れ、縮小された情景や空間配置、細部の表現に至るまで高い完成度を実現しました。その結果、数多くの作品の中から審査員の高い評価を受け、「ベストリアル情景賞(現実の風景や情景を最もリアルかつ緻密に再現していると評価された優秀な作品に贈られる賞)」と「審査員特別賞」の2つの賞を獲得し、台湾の高校生による鉄道模型製作の技術力を、国際舞台で示す快挙となりました。
そんな王翊全さんの作品は、東京の「御茶ノ水駅」を題材に、列車と橋が交差する風景や、鉄道ファンがカメラを手に写真を撮影する様子、警察官が巡回する姿など、日常の光景を精巧に再現しています。
大会期間中には、台日交流をめぐる心温まる出来事もありました。嘉義女子高校の日本の姉妹校である高校のとある先生が大会を訪れていた際、偶然、嘉義女子高校の展示ブースを発見。その先生はすぐに王翊全さんに声をかけ、交流するとともに激励しました。王さんの作品に強い印象を受け、作品の出来栄えを高く評価したほか、台湾の高校生が示した模型製作の技術力にも称賛を送ったといいます。嘉義女子高校の教員や生徒は、海外で大会に参加する中偶然にも姉妹校の先生と出会い、日本の友人から激励と評価を受けたことで、今回の国際大会への参加がより心温まる思い出になったとしています。