今日のキーワードは、、、「台灣肖楠全材利用」
意味:台湾ヒノキを全て利用する
(台灣肖楠:台湾の固有種である針葉樹「台湾ヒノキ」
全材利用:全ての材料を利用する)
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「台灣肖楠(台湾ヒノキ)」は日本で「ショウナンボク」とも呼ばれ、台湾で最も美しく貴重な木とされていることから「木の王」とも称されています。北部から中部の標高300~1900メートルの山地に自生していて、成熟すると高さ20~25メートルに達します。木材は黄褐色で緻密で、美しい木目があり、シロアリに対する耐性があり耐久性があるだけでなく、独特の香りがあるため、特に寺社建築、家具製作、彫刻、棺などに広く利用されています。
「台灣肖楠(台湾ヒノキ)」
林業の経営過程では、枝打ちや間伐作業、木材加工のなどの過程で、枝先や樹皮、削りくずなど、多くの利用されない資源が発生します。単に廃棄したり燃料として利用したりするだけでは、天然資源を無駄にするだけでなく、より高い付加価値を生み出すこともできません。こうした利用されない資源の有効活用を進めるため、農業部林業試験所嘉義研究センターの研究チームは2025年から2026年にかけて、「台湾ヒノキ」から出た資源を再利用する研究を積極的に進めています。
例えば、高温の水蒸気によって木に含まれる香りの成分を取り出し、その後、冷却・凝縮して分離することで天然の精油(エッセンシャルオイル)を抽出しています。この「台湾ヒノキ」から抽出された精油は、温かみのある木質系の香りが特徴で、現在では精油を使って、心身の健康や美容を保つ自然療法・アロマセラピーや空間芳香剤に使われたり、クリエイティブ商品の開発にも活用されるなど、幅広い分野で役立っています。木本来の香りや有効成分を保っているため、天然・安全・環境に配慮した製品を求める現代の消費者ニーズにも合っているということです。市場での受け入れも徐々に高まっており、林業で生じる資源を再活用する取り組みとして、今後の発展が期待されています。
また、「台湾ヒノキ」がもつ本来の独特な香りを活かすため、削りくずを線香の原料にする取り組みも進められています。これまでは利用されてこなかった資源を経済的価値と環境面でのメリットを兼ね備えた「グリーン資源」へと転換し、持続可能な林業経営に向けた新たな可能性を切り開くことを目指す狙いがあります。
嘉義研究センターの研究チームは今後も、精油の抽出技術をさらに高度化するとともに、「台湾ヒノキ」から出た資源を再活用して作る様々な製品の開発を進めていくとしています。
また、今後、こうした技術を林業従事者や林産加工業者、地域活性化に取り組む団体などにも活用してもらうことで、森林副産物の利用率を高め、地域産業の収益向上につなげることが期待されています。