アジアの「ピューリッツァー賞」と呼ばれるアジア太平洋地域の優れた報道を表彰する「アジア出版者協会(SOPA)」主催の「SOPAアワード(The Society of Publishers in Asia Awards for Editorial Excellence)」の受賞者が6月26日夜に発表され、台湾国際放送の運営母体である、中央放送局(Rti)報道部の記者、陳林幸虹(こう)氏による音声報道シリーズ「私の子どもはあなたの子どもではない – 代理母をめぐるシリーズ報道(Challenging Perceptions of Surrogacy Parenthood)」が、音声部門で「Honorable Mention(ホノラブル・メンション)、佳作」を受賞しました。審査員特別賞に次ぐ評価である「Honorable Mention」賞は、SOPA優秀報道賞の受賞対象となる優れた報道に対して、大賞や優秀賞には及ばないものの、特筆すべき価値があると認められた場合に与えられる賞です。
今週は受賞作の「私の子どもはあなたの子どもではない」/台湾で代理出産の合法化が実現できるのか?」をご紹介いたします。
台湾では代理出産に関する議論が30年以上続いており、2019年の同性婚合法化以降、多様な家族の形が現実のものとなり、代理母を求める声も高まっています。「私の子どもはあなたの子どもではない – 代理母をめぐるシリーズ報道」では、代理母の視点に焦点を当て、台湾の男性同性カップルや子宮摘出の手術を経験した女性が海外で代理母を探し、子どもを授かるまでの旅路を取材。代理母が彼らの人生で果たす役割を描き出しました。
また、報道ではアメリカに渡り、現地の代理母本人や代理出産を仲介する業者の声も収録。代理母が出産後、子どもを委託家庭に引き渡す心情や、アメリカ社会における代理母への見方、そして妊娠期間中に心理カウンセラーを通じて「その子はあなたの子どもではない」と認識を深めさせるプロセスなど、感情的な葛藤を回避する仕組みについても掘り下げました。
SOPAの審査員らは、この作品について「社会的議論の焦点である代理出産を多角的に検証し、内容の深さ、取材の徹底さは、従来のラジオメディアでは見られなかった側面の提示が評価された」と説明しています。
歌:心肝宝貝 歌手:鳳飛飛
(編集:王淑卿)