今回は、二つご紹介します。
一つ目は、台湾と日本のある地区同士で「農村国際協力に関する覚書」を締結したことについて。
その地区とは、台湾北東部・宜蘭県蘇澳鎮の最南端に位置する村「朝陽地区」、そして日本側は山形県南西部の飯豊町です。朝陽地区は、農業と漁業を主要産業とする人口500人ほどの小さな村で、そのうち29%が高齢者です。しかし、環境に優しい農業に積極的に取り組んでおり、台湾初となる地域主導の「有機促進エリア」を実現。有機米や無農薬コーヒーなどの生産を行い、「安全な農業」の推進に努めています。
このような、持続可能な農業推進と、企業と連携した地域共生の取り組みの実績は高く評価され、昨年には台湾の農業部(農林水産省に相当)が3年に一度開催する国家レベルの農村コンテスト「ゴールデン・ビレッジ・コンペティション」の第3回大会にて974の農村の中から見事金賞に選ばれました。この大会で金賞に選ばれたということはつまり、台湾の全ての農村における「模範」と位置づけられたということなのです。
一方、山形県飯豊町は、豊かな水資源と良質な土に恵まれた地域で、日本有数の米と日本酒の生産地として知られています。「日本で最も美しい村連合」加盟地域のひとつでもあるのです。
先月25日、朝陽地区に飯豊町から西嶋康平副町長が「飯豊町台湾産業連携調査団」を率いて訪問、覚書に署名し、台湾と日本の農業・観光・文化における新たな交流の幕が開かれました。
実は、2017年に宜蘭県と山形県はすでに友好都市協定を締結しており、以来、農業や観光を中心とした意見交換を重ね、数々の協力関係を築いてきました。そのため、今回の覚書締結は、この二つの県の長年の交流を更に継続・発展させるものでもあるのです。
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続いての話題は“平成の歌姫”浜崎あゆみさんが17年ぶりに台湾でコンサートを開催することについて。彼女は1998年のデビュー以来、今なおポップカルチャーに多大な影響を与え、世代を超えて支持され続けています。
その人気は台湾にもわたり、2007年と2008年には2年連続で北部・台北市内の多目的体育館「台北アリーナ」でライブを開催、「浜崎あゆみ旋風」を巻き起こしました。特に2008年は、デビュー10周年アジアツアーのファイナル公演を台北市に選んだということで、台湾と日本から合わせて400人のスタッフが動員されました。当時のことは台湾のファンにとってかけがえのない記憶として深く刻まれています。
今回17年ぶりとなる台湾公演は、来月8月1日と2日に再び台北アリーナで行われる予定です。平成から受け継がれた圧巻のステージが期待されており、今からすでに大きな注目が集まっています。