今回は、ニつご紹介します。
一つ目は、来月、日本の広島と長崎でそれぞれ開催される予定の平和祈念式典に、台湾も出席する見通しとなったことです。
今年の6月6日の放送で私は、「広島での式典に台湾は初めて出席できる見通しであり、その行方に注目したいと思います」と紹介していました。そしてなんと、長崎での式典に関しても出席を歓迎する旨を台湾側に伝えたと、長崎市の鈴木史朗市長は先月明かしました。
これを受け台湾の外交部(外務省)は「喜ばしく思う」との声明を発表しています。長崎市は台湾側の参加について現在調整を進めており、招待や案内をする国・地域とは異なる形での対応を検討しているということです。
外交部は正式な通知を受け取り次第、出席者を選出するとしています。
そんな今年の長崎市での平和祈念式典、原爆投下から80年の節目の年ということで式典の参加者は昨年よりも300人多い、約2700人が出席する予定です。来月6日と9日、国籍に関係なく、多くの人々が世界で唯一の被爆国である日本からの平和への想いを受け取ることを願います。
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続いての話題です。
平和への近道は、国民が政治に積極的に参加し、皆で国をより良くしていこうという思いかもしれません。その代表的なやり方に「投票」が挙げられます。
最大野党・国民党の立法委員24人を対象にしたリコール(=解職請求の賛否を問う住民投票)が明日、台湾で行われます。
これに先立ち、今月6日、台湾に帰国して投票に参加するよう呼びかける在日台湾人団体が、蔡英文・前総統を主な視点に、これまでの台湾の政治的背景をアメリカ人監督が記録したドキュメンタリー映画「インビジブル・ネーション」(看不見的国家)を、東京都渋谷区内で上映する催しを主催しました。私もこの映画を台湾で見ましたが、台湾の政治や国際情勢に関する世界中の専門家の意見を知れるほか、これまで経てきた困難を実際の動画を通して振り返ることができ、今に至る台湾を一通り学べ非常に勉強になりました。時には目を背けたくなるような場面もありましたが、全て実際の歴史ということで、意義深い鑑賞時間となりました。
今回の上映会開催の目的は、海外在住のより多くの若者に、台湾の現状を知ってもらい、特に台湾人に対しては台湾に戻ってリコール投票することを呼びかけるためだといいます。実際多くの観客が、投票のため台湾に戻るための航空券をすでに予約していると明かしたということです。
明日のリコール投票の結果は、台湾の未来が懸かっており、失敗すれば、国防や安全保障などの面で国際社会に対し誤ったメッセージを発信することになると主張する人もいます。ということで、明日、その動向にしっかり注目したいと思います。