今回は、ニつご紹介します。
一つ目は、台湾と日本の鉄道会社による交流について。
台湾側は在来線・台湾鉄道で、日本側は大手私鉄の一つ東武鉄道です!実はこの2社、今年で友好鉄道協定の締結から10周年目を迎えます。
今回は10周年を記念する取り組みとして、東武鉄道の東京と日光・鬼怒川温泉方面をつなぐ特急用100系車両「スペーシア」のうち、日光東照宮四百年式年大祭を記念した特別塗装列車「日光詣(にっこうもうで)スペーシア」の先頭車両が東武鉄道から台湾鉄道側に寄贈され、展示されることが決まっています。展示場所は台湾北部・台北市に位置し台湾最大の駅・台北駅。ここは、台湾の各鉄道が乗り入れていることから、毎日非常に多くの人が訪れます。
そんな台湾最大の駅に展示される「日光詣スペーシア」の先頭車両ですが、現在の計画としては今年12月からを予定しているほか、今年12月18日に特別イベントを開催することも決まっています。
今回の台湾への展示は、双方が鉄道交流を非常に重視していることを示すとともに、今後も鉄道を架け橋として台湾と日本の人々の継続的な交流と友好を象徴するものでもあります。
ちなみに、2016年には、日光詣スペーシアの日光の神社をテーマにしたデザインを施した、自強号(特急)が台湾鉄道で運行され、台湾各地を約半年間走りました。
今回、東武特急が海外に渡ること、さらに台湾鉄道の施設内において海外の車両が展示されることはそれぞれ初めてということで、日光詣スペーシアの台北駅での展示、楽しみです。
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続いては、大学同士の交流についてです。
台湾北部の台北市や新竹市にキャンパスを構え、台湾の大学の中でもトップクラスの理系の大学「国立陽明交通大学」は先月7月11日、福岡県福岡市に本部を置く国立九州大学と、半導体分野の教育や研究プログラムの開発に焦点を当てた「ジョイントキャンパス」の取り組みに関する覚書を締結しました。ジョイントキャンパスは、グローバル化が進む中で、大学間の連携を強化し、国際的な人材育成を目的として展開されているもので、「複数の大学が共同で運営する学位プログラム」のことです。
この覚書に基づき、九州大は毎年10~20人の学生を陽明交通大学に派遣し、双方で単位互換制度や共同学位授与制度の設立に向けて取り組むほか、教員同士の交流や共同でのカリキュラム設計も推進していくということです。
陽明交通大は工学部などがあるキャンパスが台湾の半導体大手・TSMCの本部もある新竹サイエンスパーク(新竹科学園区)に隣接していますから、今回の双方の連携が、半導体分野における今後の日本の活躍に寄与することが期待されています。

半導体分野の教育や研究プログラムの開発に焦点を当てた「ジョイントキャンパス」の取り組みに関する覚書を締結する陽明交通大の林奇宏学長(左)と九州大の石橋達朗学長(右)
(写真:CNA)