今日のキーワードは…「鄧麗君」
14歳という若さで歌手デビューし、その後アジアを代表する歌姫となったテレサ・テンさんの中華圏で使用された名前
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テレサ・テンさんは1995年5月8日に42歳で亡くなり、今年で亡くなってから30年です。ただ今でも彼女の曲を耳にすると、当時のことを懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなテレサ・テンさんの名曲を台湾の交響楽団「湾声楽団(英語名:OneSong)」が演奏する音楽会が、来月5日に開催予定です。場所は北部・台北市に位置し、世界水準の音響効果を堪能でき、世界の著名な音楽ホール百選にも数えられている「国家音楽ホール」。3階建てで2,022の座席数を備えています。
この音楽会の中国語名を翻訳すると「永遠とクラシック - 鄧麗君30周年コンサート」となり、テレサ・テンさんが生前に抱いていた二つの夢、一つは国家レベルのホールでの公演、もう一つは交響楽団との共演を実現するために開催されるということです。
交響楽団「湾声楽団」を創設し、今回音楽監督を務める作曲家の李哲芸(リー・チェーイー)さんは挨拶で、「今回の音楽会は特別なもので、会場で歌声は披露されない。しかし、観客は演奏を聴きながら、心の中で自然とテレサ・テンの最も美しい歌声が浮かんでくるだろう。彼女の歌声は誰にも代えがたいものである」とコメント。また、当日のプログラムについて、序盤に代表的なヒット曲の一つで直訳すると「小さな町の物語」となる《小城故事》を演奏し、彼女が生まれた中南部・雲林の小さな町に敬意を表すと説明。その後、広く親しまれた10曲以上を奏でると明かしています。
それではここで、《小城故事》をお聞き下さい。「鄧麗君」、テレサ・テンさんの心を温かく包みこむような歌声をぜひ、堪能してくださいね。

11日に台北市で開かれた記者会見では、テレサ・テンさんの名曲が、観客に先行して披露された。(写真:CNA)