10月の台湾は、双十国慶節や台湾光復節にちなみ、政治・軍事・歴史をテーマにした行事が多く開催されます。とくに北部の基隆・台北・新北・桃園の4市では、戦後に中国から移住した軍人と家族が築いた集落「眷村(けんそん)」の文化に光を当てる「眷村文化節」が行われ、各地で展覧会や体験イベントが展開されています。
番組ではまず、台北市で唯一全面保存され、8年かけて再整備された「中心新村」のオープンを取り上げ、台北副市長が語る“眷村文化に根づく不屈の精神”を紹介します。続いて、新北市の副市長による「文化に優劣はない。眷村文化は台湾の多様性を支える重要な一部」という視点を交え、眷村をめぐる現在の文化政策をお伝えします。
後半は、私が実際に訪れた桃園・中壢の「忠貞新村」をレポート。雲南・タイ・ミャンマー出身者の食文化が混ざり合う独特の味わいや、市場の喧騒、文物館に並ぶレトロな資料、さらにタイ北部などに残された部隊が台湾へ撤退した歴史を伝える「異域故事館」など、眷村が持つ“多民族と移動の記憶”を現地の音声とともに紹介します。
台湾の歴史・移民の記憶・文化の多様性を、実際の音・風景とともに体感できる内容です。
(編集:許芳瑋)