今日ご紹介するキーワードは「週年慶」。
*****
この時期、台湾では街のあちらこちらでこの「週年慶」という言葉を見かけます。
これは一体、何のことかというと、“アニバーサリーセール”のことなんです。
台湾では10月、11月は各デパートで大規模なバーゲンセールが行われます。ブランド品がかなりお得な値段で買うことができたり、この時期だけの限定商品が発売されたりすることから、このタイミングでまとめ買いをする!という台湾の人も多いんですよ。
この「週年慶(アニバーサリーセール)」が始まったのは1978年─。今はもう無くなってしまいましたが、当時、台湾北部・台北市にあった日本式経営スタイルを導入した百貨店、「永琦百貨」が、オープン3周年を記念して、全館2割引きの創業記念イベントを行ったのが台湾の「週年慶」の始まりだと言われています。
当時、百貨店といえば、ブランド品や単価の高いもの扱う場所という印象で、また百貨店側も高級感を保つために、通常は割引などを行わなかったことから、この「永琦百貨」の創業記念イベントは話題となり、お客さんが殺到!あまりに多くのお客さんが来たため、1時間営業してはいったん1時間お店を閉めてその間に商品を補充し、それから再び売る…というような状態だったそうです。
その結果、当初は10日間で見込んでいた売り上げを、まさかの2日目の午前中には達成してしまうなど、かなりいい業績を上げたことから、その翌年、他の百貨店も同じようなセールを行うようになったんです。
でも、“アニバーサリーセール”ということは“記念日のセール”ということですよね。デパートごとに記念日も違うはずなのになぜ同じタイミングに一斉にセールが行われるの?と思ったかもしれません。
実は、遠東百貨店は1967年10月開業、SOGO百貨店は1987年11月開業、新光三越は1991年10月開業、微風廣場(ブリーズセンター)中心は2001年10月開業…とこの10月11月にオープンした有名百貨店が多いんだそうです。これまたすごい偶然ですね。
そして、やはりイベントごとがある時には買い物の需要が高まりますよね。
1年を通してみてみると、1月2月は「春節(旧正月)」や「バレンタインデー」があり、3月4月は「兒童節(子供の日)」や「清明節」が、5月6月には「母の日」と「端午節」があり、7月8月は夏休みや「父の日」、そして「七夕」が、9月には「中秋節」、12月は「クリスマス」…と、それぞれにイベントがあって、それに合わせて消費も盛り上がります。
しかし、気付きましたか?そう、10月11月は大きなイベントがないんです。
つまり、この時期は消費者もお金を使う動機がないことから、この隙間となっていた10月11月に年に1度の“アニバーサリーセール”を行うところが多いんだそうです。
なお、10月11月のいい点としては、もうすぐ冬に入ることから、百貨店にとっては、季節外れの商品をこの時期に処分できれば、在庫を減らすことができるというメリットもあるようですよ。
きっかけは“百貨店の創業祭”という“アニバーサリーセール”だったんですが、何かの“アニバーサリー”というわけではなく、今では“年に一度のセール”という意味合いが強いんですね。
ちなみに、今ではこの「週年慶」の売上は、平均して大手百貨店の年間売り上げのおよそ2割を占めているんだそうですよ。
多くの消費者が毎年楽しみにしている台湾の“秋のバーゲン”「週年慶」─。
今年もシーズン到来です!早い所は9月から既に始まっているところもありますが、ちょうどこの時期、10月の半ばから11月の上旬にかけてが開催のピークとなります。
しかも、百貨店のみならず、ショッピングモールや個人商店、そして近年ではネットショップでも「週年慶」で盛り上がっていますよ。
このタイミングで台湾を訪れる機会があれば、皆さんもお買い物をお得に楽しんでくださいね。