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台湾ミニ百科 - 2025-11-12-【台北・新北のメトロ、バス 来年1月から電子決済サービス導入へ】

皆さんは、地下鉄をよく利用されますか?

私は北海道札幌市に住んでいた頃、地下鉄に乗って通学していたのですが、大雪でも影響を受けないため冬の北海道でも遅延や運休のリスクが低く、その便利さの恩恵を大きく受けていました。

台湾には日本の地下鉄に似ている新交通システム「メトロ(MRT)」が幾つかの都市に走っています。メトロは路線によっては、日本でいうところの「ゆりかもめ」のような高架のレール上を走る区間もあれば、地下鉄のように地下を走る区間もあります。

現在台湾には5種類のメトロが走っているので、一つ一つ簡単に説明しますと、

一つ目は、最も歴史のある「台北メトロ」。

1996年に開業し、現在は北部・台北市と新北市を繋ぐ6つの路線からなります。台北市に来られた際は、観光地に行く時に利用されたことのある方も多いのではないでしょうか?台北市内の東西南北を網羅し、さらには新北市の一部地域にまで続いていますし、車内放送は、現在、全ての駅到着時に国語北京語)・英語日本語韓国語台湾語客家語の6言語で放送されていますから、これに乗れば安心して便利に移動できます。

そして二つ目は「桃園空港メトロ」。

2017年に開業した桃園空港メトロ、現在は台北駅から北部の空の玄関口・桃園国際空港を経由し、北部・桃園市の中壢駅までを通るという、台北市、新北市、桃園市の3つの市を結んでいます。桃園空港メトロの開業前まで、桃園空港から台北市内に直接行くにはバスかタクシーしか方法はありませんでしたが、2017年に開業後は乗り換えなしで空港から台北駅まで行けるように。台湾に来られた際にまず初めに利用する公共交通機関として、桃園空港メトロに乗る方も多いのではないでしょうか?

そして3つ目は「新北メトロ」。

台北市のお隣、新北市内の交通渋滞を緩和し、住民の利便性を向上させるため2018年に開業。現在は、新北市淡水区の市街地から住宅地までを結ぶ「淡海(たんかい)ライトレール」、新北市新店区内を結ぶ「安坑(あんこう)ライトレール」、そして来年2026年に開通予定の新北市土城区三峡区鶯歌区を結ぶ「三鶯(さんおう)線」の3つの路線からなっています。

4つ目は「台中メトロ」

2021年に開業し、現在は台中市内を緑線(グリーンライン)が走るほか、紅線(レッドライン)、藍線(ブルーライン)、橘線紫線の4つの路線が計画されています。

緑線に関しては、建設に11年かかりようやく開通したため、正式に開業した2021年4月25日に開かれた記念式典に出席した蔡英文・前総統は「台中市民の夢だった」と述べ、人々と共に開業の場に立ち会えたことに喜びの声をあげていました。

そして最後に5つ目は「高雄メトロ」

2008年に開業し、現在は紅線(レッドライン)と橘線(オレンジライン)、そしてこの二つの路線の駅から離れていた場所へのアクセスをより便利なものとさせた、高雄ライトレールの3路線が、高雄市内の主要地区を結んでいます。

紅線と橘線が乗り入れ、高雄市の主要駅の一つとして毎日多くの人に利用されている美麗島駅は、駅そのものが芸術作品のような美しさで知られています。駅構内では、イタリアの有名な芸術家が四年半の歳月をかけて完成したステンドグラスとライトを組み合わせたガラス芸術作品を見ることができ、今年、世界で最も美しい地下鉄駅12選の一つに選ばれています。全部で4500枚ものステンドグラスが使用されているんだそうです。

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ということで、ここからは台湾で最も歴史のある台北メトロについて、来年から大きな変化を迎えより便利に利用できるようになりますので、お知らせ致します。

台北市や新北市に住む人々にとって欠かせない存在となっている台北メトロ。2024年度の1日平均利用者数は約200万人で、2024年11月には累計利用者数130億人を達成しています。毎日こんなにも多くの人が利用するのですから、改札を通る際にはなるべくスムーズに行きたいものですよね。ということで、来年1月から台北MRTの改札を新たな方法で通過できるようになることがすでに発表されています。

その方法とは、スマートフォンに表示されたQRコード、そしてクレジットカードによる2種類の方法。QRコードでの改札通過というのは、例えばLINE Payといった台湾で利用されているスマホ決済サービスの利用者が、スマホにダウンロードされた各種アプリを開き、支払い用QRコードを改札機に当てるだけで改札を通過できるようになるということ。これは台北メトロが先月10月末、2年間にわたった全路線の改札機へのモバイル決済用装置の据え付け作業を完了したためです。

クレジットカードに関しては、カードのタッチ以外に、Apple Pay、Google Pay、Samsung Payにひもづけたモバイル支払いにも対応。カードを持たなくてもカードの情報が入ったスマホをかざすだけで支払いが完了します。うちApple Payは、スマホのロックを解除せずとも画面オフ状態で改札を通過できる機能も来年7月に導入予定です。

現在、台北メトロに乗車する際は、乗車券を購入するか、日本のSuicaやICOCAのような、台湾のプリペイド交通系ICカード「悠遊卡(Easy Card)」や「一卡通(iPASS)」などを、事前にお金をチャージした状態で改札機に当てる必要があります。また、カードを無くしたり忘れたりする心配もあります。

そのため、今回、台北メトロ全117駅の改札設備がアップグレードされることで実現する大規模な改革は、毎日数百万人の通勤者にとって、より便利な乗車体験を提供できるようになることが期待されています。

実は台北メトロだけでなく、「台北市と新北市を走るバス」に関しても、同様にスマホ決済サービスを今後導入していく予定です。

もしスマホ決済サービスが導入されれば、台北と新北市ではこれから、交通系ICカードにお金をチャージする一手間を省け、スマホの電子決済QRコードを車内の機械に当てるだけでバスの利用が可能に。

2つの市のバス事業者は現在、電子決済対応端末の導入を急いで進めている段階で、今年の年末までに2つの市のバス(全1万2千台)の端末の取り替えを完了する予定。運用開始時期は、関連機関との調整の上、正式な導入日を決定するとしています。

今後台湾に来られる観光客にも耳寄りな情報ですが、台北市で生活する私にとってもますます便利になっていくこと、楽しみです!

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