在来線・台湾鉄道を運営する「台湾鉄路公司」と日本の大手私鉄の一つで東京・埼玉・千葉・栃木・群馬の1都4県に路線網を持つ「東武鉄道」は、2015年12月18日に友好協定を締結し、台湾と日本の鉄道を活用した観光交流を継続的に深めています。今年で協定締結から10周年を迎えるのを記念し、東武鉄道の特急“スペーシア”に特別塗装を施した「日光詣スペーシア」の先頭車両を12月から台湾最大の駅である北部の台北駅で展示する予定です。東武鉄道では、2015年に「日光詣スペーシア」の運行を開始しています。車体全体が金色をまとい、窓の上下部分に赤色、そして車体中央に黒色の線が描かれ、輝きと強烈なインパクトが特徴的です。
両社は、協定締結からちょうど10年となる12月18日に記念式典を台北駅の「日光詣スペーシア」先頭車両の展示場所付近で開催するほか、10周年を記念して作成された、両社友好のロゴマークを、記念式典や、相互プロモーション、人材・技術交流等でシンボルとして活用していくとしています。また、日本で現在運行中の「日光詣スペーシア」に今後このロゴマークを装飾し、双方の観光交流の活性化を図ることも明かされています。
これらに先立ち、台北市の東側に位置する台北市の主要な駅の一つ、南港駅では先月30日から協定締結10周年記念の50日前のカウントダウンイベントとして、2019年より設置している両社共同プロモーション ブースを新たな内容に刷新し、台日双方の特急車両や観光列車を紹介する特別展を実施しました。特別展では、台湾鉄道の観光列車で、台北と北東部・宜蘭を結ぶ「海風号」、東部・花蓮と南東部・台東を結ぶ「山嵐号」、そして東武鉄道の「日光詣スペーシア」、2023年に運行を開始した新型特急「スペーシアX」、2017年デビューの新型特急「リバティ(Revaty)」などが紹介されたり、日光詣スペーシアの記念撮影用スペースが新設されました。
ちなみに、南港駅では2019年に両社が初めて交流イベントを開催して以降、毎年異なるテーマで特別展が行われ、今年で7回目となります。そのため、台湾と日本の鉄道を活用した友好関係促進における最適な場として定着しています。
ちなみに、「東武鉄道」との協定締結10周年の話題とは別に、台湾鉄道は、来年初めに、旅行会社と協力して列車の乗車券、宿泊、観光地、飲食を組み合わせた国内観光ツアーを販売する計画だと発表しています。
また、将来的には、高級志向の寝台列車「福爾摩沙寢台列車(フォルモサ寝台列車)」の運行も検討していくと明らかにしています。同列車では、高級ホテルに匹敵する設備や豪華スイートルームを備え、車内で星空や日の出も楽しめるそう。ただ、列車の投資コスト・収益・周辺観光プランとの連動などを総合的に検討する必要があり、現在は運行開始時期を協議中で、来年の評価結果を踏まえて最終的に判断する予定だとしています。
日光詣スペーシア