今週のスポーツオンラインでは、11月7日に現役引退を明らかにした台湾女子バドミントン界のエース、タイ・ツーイン(戴資穎)選手について、その16年間の輝かしいキャリアを振り返ります。
機敏なフットワーク、多彩なショットに代名詞である天才的なフェイントを交え、相手選手を疲弊させてポイントを奪っていく変幻自在なプレーで、女子選手のトップとなるツアー大会(含国際大会)通算36勝に世界ランキング1位在籍期間、累積214週と、長期間女子バドミントン界の女王として君臨したタイ選手。オリンピック、世界選手権の優勝こそなりませんでしたが、そのオリンピックでも、2021年東京大会決勝での陳雨菲選手(中国)との文字通りの死闘、また実質的に最後のビッグイベントとなった昨年のパリ大会、グループステージでの親友ラチャノック・インタノン選手(タイ)とのファイトは、ファンに大きな感動を与えました。
生き馬の目を抜く厳しいツアー大会において、親しみやすい温かい性格でも知られ、ライバルたちから「人格者」として一目おかれていた、そんなパーソナリティーもタイ選手の魅力でした。パリオリンピックの後、日本の山口茜選手、中国の陳雨菲選手、そして韓国のアン・セヨン選手が、皆笑顔でタイ選手と一緒に収まった写真もそうしたエピソードの一つです。台湾のファンだけでなく、世界のバドミントンファンに愛された「記憶にも、記録にも残る」偉大な選手でした。