今日のキーワードは、、、
「台灣全民安全指引」
意味:「台湾全民安全ハンドブック」
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国防部(防衛省)は今年9月、自然災害や中国による侵略の脅威といった緊急時の対応、そして日頃の備えのあり方を紹介する「台湾全民安全ハンドブック」を公開しました。目的は、「備えがあればより安全」の理念を台湾の人々に広く伝え、社会全体の防衛強靱性強化を図るためです。
そして先月17日、政府は、これを台湾のすべての家庭に配布することを明らかに。すでに配布は始まっており、来年1月5日までに台湾全土の全980万戸へ一冊ずつの配布完了を目指すとしています。
「台湾全民安全ハンドブック」は2022年に初めて作成され、今回「改訂版第3版」の配布となります。冊子は水を弾く加工がされた表紙を採用し、メインビジュアルには災害時に避難する際に着用する防災ベストのオレンジ色をイメージしたデザインを用い、目立ちやすく親しみやすい仕上がりです。
2023年に公開された第2版のハンドブックでは、ロシアよるウクライナ侵攻を受け、戦争時の対応に重点が置かれていましたが、第3版は、「日常での準備」「危機が到来した時」「国家を守る」の三つの章を設け、物資の備蓄や、自然災害、地震、土石流、戦争などさまざまな状況下での対応についてまとめられています。これは世界の経験、特に北欧諸国の経験を参考にしているそう。また「戦争の脅威に直面しても台湾は決して投降しない」との立場を明確に社会全体に宣言したとされており、人々に対し、この信念を持つべきであり、敵は偽情報によって社会を混乱させ、国民の信頼を崩壊させる可能性があるということを知ってもらうことを狙いとしています。イラスト中心で理解しやすい全29ページで構成されています。
中国語版の他、英語版も制作され、約1100万冊が印刷される予定。英語版については、外交部(外務省)が各国の駐台機関に連絡し、台湾在住の外国人に配布するほか、その他の言語版についても順次推進していく方針です。外交部によると、駐台機関や台湾在住の外国人への外国語版の配布は12月19日から開始するとしています。
ハンドブックに掲載されているQRコードを読み取ると、内政部(内務省)消防署の公式アプリ「消防防災e点通」や同部警政署のアプリ「警政服務」にアクセスでき、インターネット接続がない場所でも閲覧可能なオフライン地図で避難所の位置を確認できます。また、応急手当に関する専門的な解説動画にも接続できます。
国防部の公式サイトからPDF版をダウンロードし閲覧可能となっています。気になる方は、今日のキーワード「台灣全民安全指引」と検索してみてください。
ちなみに、スウェーデンやフィンランドでは防衛ハンドブックを全家庭へ配布している他、チェコやフランスも全国民への「生存ガイド」の今年中の配布を予定しています。
