今週からは新たなアーティスト、主に台湾の土地の言葉、台湾台湾語で創作する男性四人組パンクロックバンド、滅火器、英語名「Fire EX(ファイヤー・イーエックス)」の楽曲をご紹介します。「滅火器」は消火器を意味します。このコーナーでは、日本でおなじみの英訳、「Fire EX」の名前でご紹介しましょう。
台湾南部、高雄出身の彼らは高校時代の16歳の夏、2000年にバンドを結成しました。消火器を意味するユニークなバンド名は、学校のイベントに参加する際、いい案が浮かばず、プールの側に消火器があったことから、名付けたそうです。
幾度もメンバーの変遷を繰り返しながら、現在はメインボーカル、ギターの楊大正、ギターの鄭宇辰、ベースの陳敬元、ドラムスの柯光の4人のメンバーで構成されています。
多くの人々に知られるようになったのは2014年、中国とのサービス貿易協定を巡り、学生らが撤回を求めて立法院(国会)の議場を占拠した「ひまわり学生運動」の際、学生達を支援するために作られた『島嶼天光』(英訳:Island's Sunrise、日本語訳:この島の夜明け)が、この学生運動のテーマソングとなったことがきっかけです。
政治スタンスが明確なバンドで、与党、民進党支持をはっきり打ち出しており、2016年には、当時の蔡英文・総統、陳建仁・副総統の就任式典にも出演しました。日本との関わりも非常に深く、2016年には日本語のアルバムをリリースしたほか、日本のロックフェスへの参加やライブも行っており、この9月にも日本各地のライブハウスでツアーを行いました。この11月の末には、北部、桃園市の楽天桃園球場でロックフェスタ「ファイヤーボール」を主催、出演し、大いに盛り上がりました。
本日は、初期の作品から彼らの定番曲である二曲、2009年にリリースされた2枚めのアルバム『海上的人』から表題曲の「海上的人」と「晚安台灣」をお送りしましょう。