①「第36位」
最新の世界パスポートランキングにおける台湾の順位
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ビザ(査証)無しで訪問可能な国の数などでパスポートの利便性を評価するイギリスのコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners)」は今月10日、2025年末時点でのビザなし渡航が可能な国・地域の数に基づく世界のパスポート自由度ランキング「ヘンリー・パスポート・インデックス」を発表。「ヘンリー・パスポート・インデックス」は、世界で初めて作成された最も権威あるパスポートランキングとしても知られ、世界199のパスポートを対象に順位を算出しています。
結果は、シンガポールのパスポートが世界最強として首位を維持し、韓国と日本がそれぞれ2位、3位にランクイン。世界で最も強力なパスポートの上位3位は、いずれもアジアの国が占めたことになります。分析では、地域内の安定した外交関係や経済力が、この上位3か国のパスポートの価値を継続的に押し上げていると指摘しています。
ビザなしで渡航が可能な国・地域数は一位のシンガポールのパスポートで193、2位の韓国で190、3位の日本で189でした。今年7月に発表されたランキングでは、日本のパスポートのビザ無し可能渡航先数は韓国とともに190で2位でしたので、今回は一つランクを落とした結果となっています。
4位は、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツなど11の欧州諸国で、ビザ免除で行ける渡航先数は188で並びました。5位以降も複数の欧州国が上位に名を連ね、域内外での高い移動自由度を改めて示した結果となっています。
台湾は7月の結果から3つ順位を下げて36位で、ビザなしで渡航可能な国・地域数は前回より3減った136でした。
ちなみに台湾人はとっても旅好きとして知られ、とくに日本は引き続き最も人気のある海外渡航先となっています。交通部観光署(台湾全体の観光に関する政策を中心に担う政府機関)の最新の統計によりますと、今年1月から9月までに台湾から海外へ出国した台湾人は延べ約1,411万人に達し、前年同期比で10.6%増加。旅行先の首位は依然として日本で、出国した人全体の約35%が訪れています。台湾の人口は今年11月時点で約2330万人ですので、単純計算すると、今年9ヶ月間で出国した台湾人は約1.65人に1人、つまりほぼ2人に1人が海外旅行に行った計算になります。台湾から日本を訪れた台湾人は今年(2025年)1年間では2019年と比べ約14%増の推計約660万人にまで上るとみられており、日本人気がさらに加速している状況です。
台湾人が海外旅行を好み、国内観光を敬遠する理由について、観光署の陳玉秀・署長はかつて、「国内は宿泊費が高いことや、平日は旅行せず、休日は人が多すぎることなど」を挙げています。
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②「第20位」
アメリカのビジネス誌『CEOWorld Magazine』が先日発表した「2025年世界で最も強い国ランキング」の台湾の順位
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このランキングは、「強さ」を評価する7つの要素として、政治の安定性、経済的影響力、防衛予算、軍備、国際的な同盟関係、ソフトパワー、軍事力を基に142の国と地域の強さをランク付けしたものです。
台湾は総合90.83ポイントで142か国中第20位にランクイン。
1位は95.36ポイントを獲得した米国。2位は中国で94.86ポイント、3位はロシアで94.81ポイント、4位はインド(94.76ポイント)、5位は英国(94.56ポイント)と続き、日本は94.31ポイントで6位でした。報告では「今年の上位6カ国は極めて接戦で、各国の強さの差はわずかだ」と指摘されています。
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③「31年」
今月14日、台湾北部・台北市の東区で31年間営業を続けてきたデパート「遠東SOGO敦化館」がその歴史に幕を下ろしました。
「遠東SOGO敦化館」は「台北・東区の宝石箱」とも称され、台湾の百貨店業界において特別な歴史的意義を持つ存在でした。1994年に当時の日台合弁企業だった太平洋SOGO百貨が日本人株主の方針のもと、台北初の本格的なラグジュアリー百貨店、つまり、富裕層をターゲットとした高級ブランドやサービスを提供し顧客に特別な体験やステータスを提供する百貨店としてオープン。以降、長年にわたり全盛期を迎えました。当時は、スウェーデン発祥の家具チェーン「IKEA」の台湾第1号店が地下に入り、上層階にはフィットネスクラブも併設され、政財界の要人が集う「一日生活圏」として知られていました。売上高は最高28億台湾元(約139億円)に達し、昨年も19億元(約94億円)を生み出しました。
SOGO敦化館は商品力だけでなく、サービス力も高く評価され三世代にわたって利用する客もいたといい、多くの人々の大切な思い出が刻まれています。ではなぜ、その歴史を終えたのでしょうか?
その理由は二つあります。
一つは新たなオーナーとの賃貸契約の満了に伴い契約を更新しなかったこと。この土地では10年後に高級住宅地の建設が計画されています。
二つ目の理由は経営の拠点を他の遠東グループの施設へ移すこと。
敦化館が育んできた温かさや思い出は、台湾に構えるSOGOの別館、そして来年3月に全面オープンが予定されているSOGOの新店舗でのより深化したサービスへと受け継がれ、新たな一ページを切り開いていくとしています。敦化館のスタッフやテナントの他の商業施設への移転準備は新たなオーナーによりすでに進められているということです。

「遠東SOGO敦化館」閉館直前の様子(2025/12/14)