今年は「午年」。ということで、タイトルに「馬」の字が付く台湾ドラマを一つご紹介します。
「台湾ドラマ」とは言っても中国の伝統劇「京劇」の代表的な演目の一つ『紅鬃烈馬(「紅い鬣(たてがみ)の、荒々しくて乗りこなすのが難しい荒馬」という意味)』を原作とするドラマで、『紅鬃烈馬』のストーリーを再現しています。そのためドラマのタイトルはそのまま「紅鬃烈馬」。1983年に放送され、全30話からなる作品です。
『紅鬃烈馬』、ざっと物語を説明すると「身分違いの婚姻を結んだ夫婦が家族に引き裂かれ、18年も離れ離れになり、紆余曲折を経てようやく再会を果たす。再会の際、相手が心変わりをしていないかを確かめるため互いに試すようなやり取りを経て、夫婦はついに互いを認め合い結ばれる。最後は夫が中国の皇帝に、妻は皇后になる」という壮大なお話です。
男女の一途な愛を主軸に描くと同時に、夫婦が苦楽を経て成功と栄光を掴む、という内容から『紅鬃烈馬』という言葉は純愛と波瀾万丈の人生を象徴する表現としても用いられます。
劇中で夫が終始乗っていたのは、タイトルの「紅鬃烈馬」と同じ名前の一頭の馬。途中で乗り換えることはありません。この紅鬃烈馬こそが、十八年後に夫婦が再開した際、夫の身分と正体を証明するための重要な役割を果たしたのです。
それではここで、『紅鬃烈馬』の最終章かつクライマックスにあたる演目『大登殿』の音声をお聞きいただきましょう。夫が皇帝に即位し、家来たちに褒美を与える場面を演じています。
