今回は、昨年6月に台湾国際放送を訪問し、王淑卿アナによるインタビューを受けてくださった、世界的に有名な現代芸術家・奈良美智さんにまつわる内容をお伝えします。
局に来てくださった際、少しの間ではありましたが私も実際に交流してその人柄に更にファンになってしまいました。台湾やヨーロッパで個展を開くほどその名を知られているにも関わらずとても控えめで、 奈良さんの代表作とも言える「鋭い目つきで見る者を睨むような少女の絵」を描いたとは思えないくらい、温和なお方でした。
なぜ今日奈良美智さんをご紹介するかというと、奈良さんが台湾のために描いた作品『Hazy Humid Day(台湾華語表記は「朦朧潮濕的一天」)』を10年かけて台湾各地で展示する台湾巡回展「跟著朦朧潮濕的一天去旅行(Traveling with Hazy Humid Day)」の第5弾が昨年12月から中南部・嘉義県で開催されていて、今年5月17日まで、台湾初公開の大型作品を含めた計72点が展示されているんです。
奈良さんは2021年に台湾で個展を初開催し、その2年後の2023年から10年企画の台湾巡回展を行っています。これまで南部の高雄市、屏東県、台湾の離島・澎湖、そして北部・新北市で、奈良さんが台湾のために制作した作品『Hazy Humid Day』をはじめとした多くの作品が展示されてきました。4箇所目の新北市での巡回展の際開かれた開幕式には頼清徳・総統も足を運び、頼・総統は、「奈良さんと顔を合わせるのは2021年以来2度目だ」とした上で、「『Hazy Humid Day』を再び見ることができて嬉しい。特に、目が宝石のように神秘的なのが印象的だ」と語っています。二人は握手を交わし、そのことについて奈良さんは「澎湖で開かれた巡回展第二弾には当時の蔡英文・総統が来てくださったが、今回は頼・総統が来て下さった。台湾の2人の総統と握手できた自分は、とても幸せな日本人だろう」と語ったそう。
そして先月から始まった5箇所目の嘉義県での巡回展に際し、奈良さんは先月嘉義県を実際に訪れ記者会見を開いたのですが、訪問中に昨年台湾で大ヒットを記録した台湾映画『大濛』を鑑賞したと明かしています。自身のSNSで感想をシェアし、「『大濛』をやっと観ることが出来た。主人公の演技が本当に素晴らしくて、また最後に流れる歌が良くて」とコメント。奈良さんは同作を絶賛し、「是非、日本でも上映してほしい」と綴っています。
では奈良さんも大絶賛の台湾映画『大濛(A Foggy Tale)』とはどんな作品なのでしょうか?
ストーリーは、国民党政権が行った政治的迫害「白色テロ」が行われた1951~60年の台湾を舞台に、重い歴史を物語の背景にしつつも激動の時代を生きた人々の優しさや勇気を描き、懸命に前へと進んでいく姿を描いています。
奈良さんの願う通り、『大濛』は日本でも上映される日は来るのでしょうか?
そして、奈良美智さんの10年間台湾巡回展「Traveling with Hazy Humid Day」の第5弾が、今年5月17日まで嘉義県の文化スペース「新港文化館25号倉庫」で行われています。
奈良さんの世界に誇る作品が多くの人の目に留まることを願っています。
2025/6/28にRtiで単独インタビューに応じてくださった時の奈良美智さん⬇️

王淑卿アナとの2ショット⬇️
