今回は、「台北ドーム(台北大巨蛋)」についての豆知識です。
台北ドームは2023年に完成した台湾初の全天候型室内多目的ドーム球場で、野球はもちろん、大規模なコンサートや国際イベントなどに対応できる最新の施設です。収容人数は野球の試合時は約4万人、コンサートなどのイベント時は座席配置を変更することで最大5万人前後で、台湾で唯一4万人を収容できる屋内野球場です。日本のドームより高い74.5mの天井、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)の規格に合った最新の高規格人工芝、選手専用のバックヤード、充実した休憩・トレーニング施設を備えています。
また、世界レベルの音響システムと専門的な高所吊り下げ設備を完備。あらゆる公演の音響・照明の演出に対応可能です。コンサート時の観客収容人数は1万人から4万人まで調整可能となっています。
そんな台北ドーム、すぐ隣にはショッピングセンターの遠東SOGO「ガーデンシティ」が併設し、飲食店エリアには20店近くが出店。深夜営業や24時間営業の店舗もあるほか、昨年5月より最新設備を備えた映画館もオープン。
台北ドームのすぐ近くにはさらに、日本統治時代に建築された松山たばこ工場をリノベーションした、敷地6.6ヘクタールつまり東京ドーム約1.4個分に及ぶ広さの文化スポット「松山文創園区」も隣接。このように台北ドームは台北市において、文化とスポーツが融合した都市空間を形成しています。
ちなみに、松山文創園区の中には台湾唯一の24時間営業の本屋さん「誠品書店」の信義店があり、私も台北市で深夜にゆっくり静かに過ごせる場所として時折訪れます。平日の深夜に行ってもチラホラ本を読んだり、座って勉強したりする人を見かけるほか、本以外にも可愛らしい雑貨やCD、レコードなんかも売られていて、安心して自分の自由な時間を過ごせる魅力的な場所だと感じます。さらに、書店が入る建物のすぐ横には104部屋の客室を備える台湾初のアーティスティックホテル「誠品行旅(エスリテホテル)」まであります。「アーティスティックホテル」とはホテル全体が美術館のようにアート作品に満ちていたり、著名なデザイナーや建築家が手掛けた独創的な空間を楽しめるなど、泊まりながらアートに浸れる宿泊施設のこと。ロビーに飾られた5000冊を超える書籍がゲストを迎え、そこでは、厳選された台湾のお茶やコーヒー、地元食材を使ったスペシャルスイーツと共に読書を楽しむことができます。さらに台湾のアーティストによる芸術作品、写真集などが、パブリックな空間や全客室に飾られています。私も台北市に暮らしていても泊まってみたいです。
台北ドームやその周辺の遠東SOGO「ガーデンシティ」、エスリテホテルのアクセスは、台北メトロブルーラインの国父紀念館駅と市政府駅の間に位置し、二つの駅からも歩いていける距離なので便利です。
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ここまで台北ドームとその周辺についてお伝えしました。
次にこれまでに台北ドームで開催されたイベントと、今後開催予定のイベントをそれぞれご紹介!
まずなんといっても2024年に台湾チームが初優勝を飾ったことで台湾野球界に新たな歴史を残した国際大会「プレミア12」のオープニングラウンドB組の6試合が行われたことが有名です。そのうち台湾チームが戦った5試合では合計延べ15万4888人が観戦。台湾対日本戦には3万4882人が集まり、台湾で行われた国際試合の公式戦として過去最多の観客数を更新しました。
昨年2月には今年3月に開催される「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」本戦への出場をかけた予選ラウンドが行われ、台湾代表は6大会連続でWBC本戦への出場を決めました。
そしてWBC本戦に向けた練習が来月2月中旬の旧正月明けに台北ドームで始まり、来月25日から28日には「台日野球国際交流試合」が台北ドームで開催される予定です。北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスが今年のWBCに向けて結成される台湾代表チームや台湾プロ野球の中信ブラザーズ、味全ドラゴンズと対戦することになっています。台湾での試合は、日ハムが昨年3月以来約1年ぶり、ソフトバンクは初めてで、こちらも注目です。
では、台北ドームでのコンサートについてはどうでしょう?
台北ドームで初めて単独コンサートを行った歌手はというと、中華圏で絶大な人気を誇る台湾出身のジェイ・チョウ (周杰倫)。台湾では誰もが知る彼のライブは2024年12月に計4公演行われ、合計約15万人を動員。ドームの外はチケットを買えなかった人が多く詰めかけただけでなく、台北ドーム公演最終日には日本の歌手・山下智久さんが招待客として来場し、こちらも大きな注目を浴びました。台北市の試算によると、コンサート期間中に創出された経済効果は合計17億台湾元(約85億円)を突破したと推計されています。
それから2週間後には阿妹(アーメイ)の愛称で知られる台湾の歌手・張 惠妹が5公演行い台北ドームで初めて単独ライブを行った女性歌手に。合計20万人を動員しました。
初の海外アーティストは韓国出身の女性歌手でアイドルグループ・少女時代のメンバー・テヨン。1公演で約35,000人の観客を魅了しました。
そして今年4月25日に、ついに日本のアーティストが台北ドームで初めてライブを行う予定です。それはロックバンド「ONE OK ROCK」。アジアツアーの一環として台北公演を行い、一番高いチケットで6,280台湾元(約3万2千円)、一番安いもので1,880台湾元(9千5百円)だということです。一般発売は3日後の31日土曜日のお昼12時に台湾のチケット販売サイト「KKTIX(ケーケーティーアイエックス)」で開始予定です。
今後も、台北ドームでどんな日本のアーティストがライブを行うのか、どんな大会やイベントが行われるのか、楽しみです!

(写真:台北市)