台湾では昨年11月、2011年の東京電力福島第1原発事故を受けて日本の福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5つの県で生産、製造された食品に対して実施していた輸入規制措置を安全性の確認が取れたとして全面撤廃しました。
これを受け、農林水産物の輸出拡大を目指す千葉県の熊谷俊人知事は先月19日、3日間の日程で台湾を訪れました。台湾では千葉県産のサバやイワシなどの魚介類や、さつまいもや梨などの農産物も人気が高いということで、訪問中、千葉県産の農林水産物を広くPRしたとともに、学校関係者と県内への教育旅行を誘致するなど観光客の誘致に関する意見交換も行われました。
熊谷知事は19日に北部の桃園空港に到着した後、その足で友好都市の桃園市を訪問し、張善政市長を表敬訪問。桃園市と千葉県は2016年に友好都市協定を締結してから今年で10年目を迎え、節目の年になります。張・桃園市長は、これを記念した一連の記念事業として桃園市に千葉県の伝統郷土料理研究会の料理人を招き、桃園市内の高校で料理の手作り体験授業を実施する計画だと紹介。全日本語による体験型授業を通じて、千葉独自の食文化を学生が体感できる機会を提供すると説明しました。スポーツ交流については、日本が高い実力を誇る野球分野を例に挙げ、2026年に桃園で行われる青少年を対象とした国際野球選手権大会への千葉県学生野球チームの参加を心より歓迎すると語りました。また張・市長は、近年、桃園市内の日系企業である「株式会社台湾横浜八景島 (Taiwan Yokohama Hakkeijima Inc. )」が、日本の高校生の台湾訪問を積極的に支援し、桃園市に位置する同企業が手がけた水族館「Xpark」や、台湾プロ野球「楽天モンキーズ」の本拠地球場などを案内していることに言及。今後はさらに多くの地元観光スポットを組み込み、千葉県の高校生が修学旅行や卒業旅行として桃園を訪れることを歓迎し、若い世代同士の交流促進につなげたいと述べました。あわせて、桃園市農業局が3月7日から12日にかけて東京都を訪問し、農業技術交流を行う予定であることを紹介し、将来的には両地域の農産品における具体的な協力も期待されると明かしました。このように、双方は今後も様々な分野で協力関係を広げていくことへの期待を示しています。
この後、熊谷知事は、台北市内の日本料理店で台湾メディア向けに「千葉県産キンメダイのプロモーションイベント」を開催。
熊谷知事はあいさつの中で、「千葉県は全国で農業生産額第4位を誇り、銚子港は日本一の水揚げ量を誇る漁港である」と紹介。高級魚として知られるキンメダイも、千葉県が日本有数の漁獲量を誇る」と強調。千葉県は空港やテーマパークだけではなく、豊かな食の宝庫でもあることを、ぜひ台湾の皆さんに知ってほしいと語りました。

千葉県の熊谷俊人知事が、台北市内の日本料理店で台湾メディア向けに「千葉県産キンメダイのプロモーションイベント」を開催した。