今回は、日本の豪華客船が台湾にやってきた話題についてご紹介。
その船の名前は「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」。商船三井グループでクルーズ船事業を担う商船三井クルーズが運営し、日本初、全客室がスイートルームのクルーズ船であること、そして全ての客室が海に面していることが特徴的です。これに加え日本が誇る「おもてなし」と欧米の質の高いサービスを融合させた体験を創造し、2024年12月にデビュー、日本の美しい風景や世界各地の寄港地を巡ります。
そんな「MITSUI OCEAN FUJI」が先月18日に日本の那覇を出発し6泊7日で台湾の高雄港(高雄市)、安平港(台南市)、基隆港(北部・基隆市)を巡ったあと、那覇へ戻る船旅を展開。乗客は南国の絶景と非日常を堪能できる豪華な時間を楽しみました。
特に今回「MITSUI OCEAN FUJI」の安平港への寄港は初だったということで、寄港した21日午前、台南市の黄偉哲・市長は早朝にも関わらず自ら安平港の埠頭に赴き降り立った乗客らを出迎えました。そして台南の高品質な果物や台南の観光パンフレットを贈呈し、市内観光をPR。その際、黄・市長は、同クルーズ船の乗客は主に日本や欧米の富裕層であり、中には初めて台湾を訪れる日本人観光客も少なくないと説明。市は英語・日本語対応の観光案内スタッフを配置し、観光相談サービスを提供したほか、バス路線を港湾エリア内まで延伸するなど、交通利便性の向上にも取り組んだことを明かしました。
黄・市長はまた、今回の訪問を通じて良い思い出を持ち帰り、将来的に再び台南を訪れてもらうとともに、関係する各方面との連携により、より多くの国際クルーズ船や観光客の誘致につなげたいとの考えを示しました。
台南市は近年、クルーズ船を運航する企業を招いた視察を実施するなどし、安平港への国際クルーズ船誘致を積極的に推進。また、観光サービスの強化を図り、多言語対応の環境整備と分かりやすい観光案内を推進することで、国際クルーズ客が気軽に台南を周遊できる体制を整え、都市の国際的な認知度向上にも継続的に取り組んでいます。昨年9月に欧米からの観光客および乗組員計505人を乗せたアメリカの豪華客船「オデッセイ(Odyssey)」が安平港に寄港し、2日間にわたり台南に停泊したのに続き、今回日本の「MITSUI OCEAN FUJI」を迎え入れたことは、台南のクルーズ観光が着実に成果を上げつつあることを示しています。
日本式のきめ細やかなおもてなしの中巡る台湾も良いものです。ちなみに「MITSUI OCEAN FUJI」は今年10月始めに再び台湾へやってきて、基隆港、高雄港へ寄港する予定がすでに発表されています。
以上、上質な船の旅がもたらす台湾と日本の交流についてでした。

1月21日、台南・安平港でクルーズ船「三井オーシャンフジ」の乗客らを出迎えた黄偉哲・台南市長(手前右から4人目)
(写真:台南市提供)