毎年2月28日、台湾では「228和平紀念日(=和平記念日)」とされており、1947年2月28日に台湾北部・台北市で発生した「228事件」の犠牲者を追悼し平和を祈るための祝日です。228事件とは、日本の敗戦後に台湾を接収した中国国民党と、汚職がまん延する国民党政府へ不満を募らせた市民の間で勃発し台湾全土に広がった衝突事件のことで、1万8000人から2万8000人の市民が犠牲になったとされています。
そんな、平和を祈るための日がやってくるということで、今回は「平和」を意味する台湾華語「和平」が題名につく台湾ドラマとその主題歌をお届けします。
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ドラマの名前は《和平歸來Hoping》。全7話からなり、2023年に台湾の公共テレビにて放送されました。物語を簡単に紹介すると、2003年に台湾で感染症SARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行し、北部・台北市の博愛病院で院内感染が発生したことで博愛病院に関係する人や物はすべて危険な感染源と見なされてしまいます。
予告のない病院封鎖や統一性を欠いた対応策によって、院内に取り残された医療従事者たちは、前例のない災難と差別に直面することとなります。さまざまな政治的駆け引きも重なりながら、それでも、最後まで患者のケアに全力を尽くし、懸命に闘い続けた医療従事者たちの姿を映し出した作品です。
実際、2003年の台湾でのSARS大流行時における医療従事者の勇気と犠牲は、その後の台湾における医療法の改正、感染管理の強化、指揮系統の再編へとつながりました。だからこそ、2020年の新型コロナウイルス流行時、台湾は迅速に対応し、万全の備えをもってパンデミックに立ち向かうことができたのです。
主題歌はこのドラマのために書き下ろされた《現實@社會》という一曲。
台湾語の歌の歌唱を得意とする台湾の実力派シンガーソングライター、洪麒豐が歌い、闇の中でも希望を待ち続ける心情を表現した歌詞となっています。
